アンサンブル・ノマド:ヴァレーズ、リュック・フェラーリ
@同志社大学寒椿館 10月15日18:00〜
http://www009.upp.so-net.ne.jp/malaparte/kanbaikan/ka_musicfes/1015.html
併映されるビル・ヴィオラのビデオ作品『砂漠』も見物。こちらはヴァレーズの同名の曲に映像をつけたもので、音楽は晩年のザッパのプロデュースでアンサンブル・モデルン演奏。
アンサンブル・ノマドの実演はずいぶん聴いていない。最後は数年前、初台だった気がするが、たしかグループでの活動をいったん休止するという、その直前のコンサートで、僕は客席の最前列に座っていた。木ノ脇道元のソロが始まったあたりで、二、三席隣の若いカップルの携帯電話がけたたましく鳴りはじめた。それも具合の悪いことに何か流行歌のメロディーなのだった。彼らはあわててバッグのなかを探しまわっているようだったが、なぜかいっこうに止まない。時間にして一分ほども鳴っていたのではないか。すわ中断かとも思われたが、木ノ脇はすずしい顔で吹き続ける。すると不思議なことに、この予期しない雑音のおかげなのか、突然フルートの音がくっきり際立って聴こえてきた。聴こえるというよりも、耳を介さずに眉間の奥に直接音の粒子が飛び込んでくるような感覚が、携帯の音がとうに止んだあとも、曲が終わるまで持続したのである。あれはおもしろい体験だった。
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内藤礼 個展@鎌倉近代美術館 11月14日〜
すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/ExhibitionNext.do?hl=k
鎌倉近美も攻めるね。これは楽しみ。
内藤礼の作品を観た最近は、昨年の横浜トリエンナーレ三渓園会場である。横笛庵の畳の上にカンカンに熱した電気コンロを置いているのを目にしただけでムっとしてしまったのだが、この作家、ディティールが見えてくると味わい深い。コンロの上には細い紐がぶらさがっており、その下端は輪になっている。それが、熱せられた空気と外からの風でふわふわと動く。これが『母型』と題されている。いかにもチープではかない「輪」は、これまた貧相な市販のコンロによって舞い上がる。・・・大きく言えば世界の誕生の瞬間、小さく言えば細胞が分裂する瞬間が、ここに垣間見えてしまう。「輪」は宙空の見えない何かを受胎する子宮・・・。つねにはかなく、ありきたりで、かけがえがない。それを見てしまう私たちは何者なのか。そして私たちの脇から内部へ吹き込む風はどこから吹いてくるのか。こうしたイメージの瞬間に立ち会ってしまうと紐もコンロも荘厳なたたずまいに変わり横笛庵という空間が必然のように思えてくる。計算づくのアーティストに引っかかってしまったようでまたムっとするのだが、鎌倉での展示にはそそられるのである。
ところで僕などはコレクターとしての原三渓のファンなので、三渓園はけっこう憧れの地というか、学生時代から何度か巡礼のような気持ちで訪れてきた場所だ。この日(トリエンナーレ)はかつてなく若者が大勢入園している珍しい光景だったのであるが、彼ら数人と会話したところ、トリエンナーレ作品群を制覇したらさっさと帰るとのことだった。春草廬とかね、一度は公開中に見たほうがいいよ。
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山城むつみ『文学のプログラム』が講談社文芸文庫に入る模様(11月中旬)。
めでたい!
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