「神岡鉄道観光鉄道化、08年5月めどに 飛騨市計画(岐阜新聞)」
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廃線となった第3セクター神岡鉄道の軌道を活用して不定期運行の観光鉄道として再生する方針を掲げる飛騨市は15日、同市議会神岡鉄道対策特別委員会で観光鉄道化を進める承認を受け、鉄道再開を正式に決めた。同時に再生計画を発表し、来年1月に鉄道再開準備室を設置、遅くとも2008(平成20)年5月までには運行する。
計画では、神岡鉄道から07年中に軌道や駅舎などの無償譲渡を受け、市で保有。市や地元企業などが出資する第3セクターかNPO、民間鉄道事業者のいずれかで鉄道事業会社を設立し、市が運行を委託する上下分離方式を採用する。財源は、神岡鉄道の筆頭株主の三井金属鉱業から市が受ける寄付金を充当。寄付金15億円のうち10億円は経営が行き詰まった場合の軌道などの撤去費として残し、5億円を開業運営資金とし、新型車両の購入や設備の補修、年3000万円程度を見込む赤字の補てんに充てる。三井金属鉱業とは07年1月に寄付協定を締結し、同3月に創設する基金に積む。新年度当初予算に鉄道敷などの安全評価や再利用計画の委託料を計上する予定。
車両は新型とし、軌道と道路で利用できるマイクロバスサイズの車両などの導入も検討する。神岡鉄道のおくひだ号と機関車各1両も予備車として保存。誘客の柱は、神岡鉱山の地底空間や選鉱所跡などの産業遺産、神通峡の渓谷美を想定。既存の観光資源を結んで、体験学習の受け入れを進める考え。
国交省中部運輸局鉄道部によると、廃止された3セク鉄道が復活した事例は全国でもないという。市は観光目的に専念した鉄道事業法に基づく「特定目的鉄道事業」などでの許可を目指す。
特別委では観光鉄道化に向けた軌道の譲り受けと寄付金の受け入れの是非を諮り、賛成多数で承認。船坂勝美市長は「5年で黒字化できなければ存続の意味はなく、軌道は撤去せざるを得ない。成功させる自信はある」と強調。計画について牛丸忠久神岡商工会議所会頭は「夢と希望が持てる決断。地元経済にも効果が大きく早期運行を期待する」と話していた。
岐阜新聞Web版 > 県内ニュース2006年12月16日(土) 08:43 より

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