粋なところもたくさんある。
定年前最後の1番を裁く
木村庄之助(行司)には、勝ち名乗りを受けた後
花束とその日に得た
懸賞金の1部を渡した。
親しかった
床寿さん(床山)には、
幟を送ったり、優勝してパレードの
オープンカーに乗せるという約束を果たしたりもした。
また、土俵上の
朝青龍関は、左上投げの塩まき(基本的には1番最初のみ上投げ)・下がりを持ちながら相手を待ち、ゆっくり合わせながら手をつく仕切り・時間一杯にはすっかりお馴染になった締め込みを叩くパフォーマンスと花道をぐっとにらむ仕草・勝利の後の勝ち名乗りは堂々と懸賞金を受け肩を揺らして土俵を降りる。この1連の所作がもの凄くかっこ良かった。
角界1の
人気者であり、角界1の
ヒールである
朝青龍関という人は、まさに「
喜怒哀楽」を隠すことなく地でいってしまう人なのかもしれない。
良く言えば
純粋で悪く言えば
単純。
この約10年、日本国民のみならず世界の人々は、そんな
朝青龍関の一挙手一投足に心を奪われた。
こんなにも
ヒーローであり
ヒールで、とても
優しくて物凄い
短気で、最高に
強くてたまには
弱気で、
茶目っ気たっぷりで
泣き虫で。恐らく、
こんなカリスマはもう出ないかもしれない。
誰が良いとか悪いとか、ああすべきだったこうすべきだったなどというのは、1相撲ファンに過ぎない俺が、とやかく言う筋合いなどこれっぽちもない。
ただ一つ言える事は、まだまだ
朝青龍関の土俵を見ていたかったということだ。
記録だってもっと塗り替えてしまったかもしれない。
夜中のニュースで記者会見を見た。
横綱の受け答えを見て、残念だと思う気持ちとお疲れ様でしたという気持ちで心が一杯になった。
白鵬関の記者会見は、俺も貰い泣きした。
白鵬関の朝青龍関に対する言葉。思い。しっかり伝わりました。
第68代横綱朝青龍。
日本という国を、そして大相撲を愛して下さいまして本当に有難うございました。
この約10年間、時には貴方の魅力・強さに鳥肌を立たされ、時には貴方の横暴さに腹を立たされ(笑)、大好きな大相撲を益々とりこにさせてくれました。
日本人として、大相撲ファンとして、
横綱朝青龍関の生の相撲を体感することが出来たことを誇りに思っております。
本当にお疲れ様でした。

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