フト、思い出した。
まだ二十歳前後の俺の冬。
相方とポンコツ2トントラックで大豊まで行くことに。
前日の寒気団で道程は白銀世界で明日はもう二度とやってこないと思った。
そしてポンコツのタイヤはズルズルで相方のドライビングテクをもってしてもスリップ★スリップ★スリップやった。
僕らはアガってしまって仕事をちょこちょこっと片付け、トラックのケツにロープをくくりつけ雪床の上に段ボールを置いて上に乗り、トラックを走らせた。
トラック運転が相方。雪上ジェッターは俺。
MAX30km/hでもすさまじかった。地上はでこぼこで段ボールはツルツルやった。
道行く小学生諸君が羨望の歓声をあげ、手をふってくれた。
僕は笑顔で手をふり返した。瞬間に景色が宙を舞った。確かに片手は無謀やった。
相方は運転しながら小学生に手を振っていたのでしばらく気付いてくれなかった。
ふらふらと起き上がると小学生はいなかった。漫画みたいに雪がアタマに乗っかったりしてなかったけど作業服はやぶれていた。
相方が笑いながら「大丈夫かえー」ってきたとき僕は伝説の一発ギャグ「いたいよー」を編み出した。
俺の歴史のひとときは悠久の時を越え語り継がれることだろう。
ノーイェー!

0