紫の衣

 
 イエス茨の冠をかむり、紫の衣をきて出で給へば、ピラト言ふ。「この人を見よ」(ヨハネ19:5)

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投稿者:taejeon
 牽強付会といわれれば確かにいささかそうですね(笑)
 ちょっとそういう読みをやってみたかったのは、宮崎監督が子ども向けであるはずのこの映画のパンフの冒頭でわざわざ「キリスト教的ではない」といったことを書いているのが何か大人げないなあと、クリスチャンとしてはちょっとカチンときちゃったというのが本音ですね。あはは。
 「もののけ姫」だの「千と千尋」だの見ていれば、この人は多神教だなと思いますよ。「トトロ」だってアニミズムっぽいしね。でもまあ、わざわざ宣言しなくてもね。

 私も子供好きでして、会場では子供や家族連れも無心に楽しんでいて、それでいいじゃんと思ったりもします。
 ただし、この映画、いろいろな謎もあり、理屈や意味を考え出すとそれはそれで面白い。巷では意味不明な映画という批判もあり、またいろいろな読みや解釈もされているようです。
 そうした批評のうちで、字数の関係で触れませんでしたけど、これは面白い読みだなと思ったのがコレ。

 http://budouq.blog5.fc2.com/blog-entry-625.html

 クトゥルー神話や諸星大二郎と結びつけているのがけっこう当たっているようです。
 実は諸星大二郎は昔、耽読していまして、なるほどと思わされました。
 そいでもって、この解釈に対して、みなさんのコメントがわらわらと付けられていて、そっちも読んでいるとけっこう面白い。
 みなさん、批評の遊びを楽しんでいるなあという感じ。そんな中に、

>「諸星大二郎」のクトゥルーちゃんを昔読んで、影響を受けつつもそのことを忘れているということも大いに考えられますね笑。

 というのがあって案外当たっているかも。
 そういう意味で、キリスト教的な視点も、もとネタが「人魚姫」である以上、ほんとに払拭できているのか、あるいは監督の無意識の領域で反映しているかもと考えた次第。
 いろんな要素がないまぜになっているというのが実態でしょうね。
 「門」の宗介については、禁忌を犯したために人間界から放逐されたみたいな隠喩を感じました。まあ、批評の遊びですね。
 洪水伝説もノアに持ってきてみましたが、「赤い蝋燭と人魚」だろ、みたいなツッコミもありかも。あはは。
投稿者:kappe
 私も好きです、この映画。子供好きなので...

 何と言うか、子供と、子供好きにとっては傑作ですよね、この作品。逆に、映画に理屈や意味・深みを求めたがる多くの大人にとっては駄作かもしれません。そういう意味で、観る人を選ぶ映画かも。


> キリスト教色を一掃したものである」と
> あったので、意外な思いがした

 ポニョの本名「ブリュンヒルデ」が北欧神話から採られていること、母親のグランマンマーレに自然信仰の影響が現れていること、などから多神教的な映画ですよね、ポニョは。そのあたりが、まず非キリスト教的。

 さらに、てじょんさんもお書きになっている「人間讃歌」的な傾向。これ、「人間中心主義」と言い換えれば、典型的な無神論の一種です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E7%A5%9E%E8%AB%96#.E4.BA.BA.E9.96.93.E4.B8.AD.E5.BF.83.E4.B8.BB.E7.BE.A9
そういう観点からも、まさしくこの映画は非・キリスト教的なんだと思いますよ。作者の宮崎駿は左翼だし。

  # っていうか、この作品の人間讃歌を
  #キリスト教的と読む、というのは、か
  #なり牽強付会なお説ですね。


> 主人公の男の子、宗介の名は漱石の「門」で、
> 崖の上ならぬ崖の下の家に住んでいる宗助からとられた

 意地悪く深読みすると、宗介クンは大人になって、親友ポニョを裏切り不倫地獄に落ちるのかもしれませんね、宗助みたいに... これは、ちょっと意地悪過ぎか(^◇^;)。
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