2017/5/22


ルイの弟オルレアン公フィリップ(中央)、フィリップの愛人Chevalier(左)、2番目の妻Palatine

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今回のエピではフィリップの身辺に変化が。2番目の妃Palatineはドイツのお姫様なのに、最初の妻でルイの愛人となったアンリエットに比べるとどうも魅力に乏しく、金髪なのに庶民ぽく、新婚初夜もフィリップには相手にされませんでした。

フィリップが再婚してベルサイユに戻ると、新妻とだけでなく愛人のChevalierとの仲も冷えてきています。この王の弟はほとほと面白いやつで、兄への嫉妬から性格がひねたのか、誰にも優しくないんですよね。おしゃれさんで女装が好きなのは史実で、それでChevalierと気が合うのかも。しかしChevalierの浪費癖がいよいよ加速、衣装代もフィリップ払いで随分と使ってましたが、ついにフィリップに冷たくされてる憂さ晴らしに賭け事に手を出し、フィリップの年棒の1/3もの大負けして彼をカンカンに怒らせます。

そのフィリップは今はどうも親戚の若い男の子に気があるようです。

ルイは相変わらずモンテスパン夫人を愛人にしていて、彼女の生んだ自分の子が病死した時には一目置いてた宮医も解雇したほど彼女と子供を愛してました。

が、同時に正妻のマリー・テレーズのことも嫌いではなく気がむくと彼女の部屋で夜を過ごしてました。

この頃オランダと戦争を始めましたし、肝心のベルサイユ宮殿もまだ完成してないし、内外忙しいはずなのに、よくあちこちの女性や子供のことも考えたものだなあ〜というのが正直な感想です。

でも王様の務めは皆同じで、それができた人が後世に偉大な王といわれるのですよね。

このルイ十四世、そしてイギリスのヴィクトリア女王しかり。

ところでルイは、お気に入りの宮殿庭師の死のことも本気でショックを受けてました。なぜなら、宮殿に潜む殺人者の存在がまた露わになったからですよね。家来の中にいる裏切り者を見つけるために繰り返される拷問。

愛欲と、病死と暗殺と、戦争と宮殿建設。

太陽王はずっと太陽だったわけではないのね、ってところが改めて面白いルイ十四世です。


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2017/5/19

主任警部モースを見終えて  モース&ショーン・エヴァンズ

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ANXミステリーでの「主任警部モース」の最終話(第33話)まで見終えてしまいました。

エピ名が「The Remorseful Day」って変じゃありませんか?!Remorsefulは「後悔の」という意味で邦題は「悔恨の日」となっていますが、

remorseがモースにreがついている形というのが『何なの?!この単語?』って思いますし、意味は「1深い後悔,悔恨;良心のとがめ,自責の念」とあり邦題はこれかと思われますが、「2 ((廃)) 哀れみ,慈悲,同情 」という意味もありました。(goo辞書)モースにはこの廃れた意味がピッタリだと私には思えます。

なぜこんなことを考えたかと言いますと、前のエピでモースは病に倒れて入院し、かなり危険な状態だと診断され、警視正ストレンジにはどうせもう直ぐ定年退職なのだからと早期退職を勧められます。しかしモースはそれを断り、病も治りきらぬというのに職場に復帰しアルコールも止めていません。入院中にもウィスキーの瓶を忍ばせていたくらいです。

つまり、モースは病だろうと何だろうと、自分の好きなことをして最終話で心臓発作で倒れたんですね。ということは彼の人生に「後悔」はなかったのじゃないかなあ。

では Remorseful は何だったのか?単なるモースの名前が入った単語の遊び?
このフレーズはデクスターとモースが好きだったA.E.Housmanの詩からの引用で、寂しい死のことをとうとうと謳っているのでモースの死にちなんで引用してだけかもしれません。その詩の訳だと「悔恨の日」でいいんです。

でもおそらくそれは、モースを見守る視聴者にとって、そしてルイスにとっては「哀れみの日」でもあると思います。

元の詩の訳も、寂しい死なのだけど、死を客観的に見たら、後悔ではなく哀れみなので、このRemorsefulは両方の意味が入っていると感じます。

特にルイスにとっては、彼はいつもモースの下でこき使われてきたと周囲から思われていて、昇進試験に受かっても警察ではそのポジションは同じ署では限りがあるのでモースがいなくならない限り、ルイスが逆にどこかへ行かないといけないという状況なので、

ルイスにとってはせっかくいい仕事をしても上司であるモースにいつも手柄を取られ、しかも昇進できない立場にいました。

当のルイスはあまり気にしてなかったのですが、出世よりも家庭のある彼にとっては収入アップは子供の成長につれても必要なわけで、それと周囲が「いつもモースのいうなりでいいのか」なんて口出しもするし、一応自分の仕事には誇りを持ってやっているので、

退院したモースが、ルイスのやりかけの仕事に無断で立ち入ってきた時には、彼も本気で怒ってました。

実はモースの仕事とプライベートにも関わるその仕事だったんですが、ルイスはまだその時点では知らないので、かなりモースを疎んじました。

一方モースの方は、それなりに自覚もあったようで、弁護士に遺産をオーストラリアに住むガールフレンドと何かのチャリティと、そしてルイスに分けるよう言っていました。

そして心臓発作で倒れ救急車で搬送された病院で救急用のベッドの上で事件を解決しルイスに指示を出すんです。モースは虫の息、ルイスは捜査に走る。

そしてルイスがモースの指示で事件の確証を得ている頃、モースは病院でストレンジに「ルイスにありがとうと・・」という最後の言葉を残して息を引き取ります(涙)。最後の最後にルイスのことを思って・・・

モース&ルイスの最後の事件を解決し、それを知った時のルイスの心境や。




モースが散々芸術論をルイスに語っていた時、私は、

「もう、ちょっと頭がいいからって、クラシックだの古典絵画だの、芸術芸術ってうるさいおっさんだよ。自分では芸術を生み出せないくせに」と思っていました。多分、ルイスもそう思っていたはず。

そのルイスが後のスピンオフ「ルイス警部」ではワーグナーを1人で聴いているのを見るととってもとっても切なくなります!

が、それが「ルイス警部」を盛り上げる要素でもあるという。

ということで、モースの最終話を踏まえて、ただいまANXミステリーで放送中の「オックスフォードミステリー ルイス警部」の続きを見ていきます!毎週木曜日の夜8時、来週は0404で「ルイス」はシリーズ9まであるので中盤に差し掛かりました!
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2017/5/18


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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」をもう1度見たかったので、今度はIMAXにしました。

TOHOシネマズ新宿、初めてではないのですが料金表示に、

IMAX料金 + 500yen

と書いてあったので「あれ?思ってたより安い?」と思ったら窓口で+900yenと言われて、再度「あれ?」と思ったら

3D料金 + 400yen

と次の行に書いてありました。。。

いやIMAXって必ず3Dじゃなかったのかなぁ。おまとめ料金表示の方が嬉しいなぁ。

まともかく!IMAX3Dは良かったです!!

目の前にスターロードのツルツル顔のどアップが!
ロケットの濡れた鼻先が!

私は以前はIMAX3Dで戦闘シーンを見るのが恐ろしかったので、あまり劇場のスクリーン寄りに座ったことはありませんでした。

今回「ここから3Dメガネをおかけください」のブルーのシーンの大音響も怖くてちょっぴり不安になりましたが、本編が始まってしまえばなんのその、

ほとんどのシーンに美男美女(中の人)やかわいいキャラたちが入っているので、全く3Dで怖いということがありませんでした。

ただ、テイザーフェイスとその手下たちの荒くれ男のシーンはむさ苦しすぎて、まあ逆にガーディアンズがやっつける爽快感が倍増するしかけになってました(笑)。

あと私の大好きなパックマンも3Dでリアル感倍増でうれしかったです。


ところで2回目なので、1回目の感想に書き忘れたことをまた感じました。

「エゴが死ぬとピーターに受け継がれた不死を含む能力が消える」のはなぜ?

物語の進行上そうでないとセンチメンタルな運びにならないし、ピーターが神のような存在になってしまったらロケットとのパワーバランスが崩れてガーディアンズがつまらなくなってしまうので、そうでないと困るのはわかるけれども、

ピーターの能力はDNAで複製されて受け継がれているのだから、エゴがこの世に存在してなくても、一度使い方を覚えたらなくなるものではない、とどうしても思ってしまいます。

エゴの死と共にそのDNAが消滅したら、ピーターの存在そのものが半分になってしまうのじゃないの???

マーベル映画をたくさん見るようになってから、こういう現実的なところで悩むことはほぼなくなってきたのに、今回は引っかかってしまいました。

だからと言って、ガーディアンズのやってるかわいいことが減るわけではないんですけどね!

ところで、これまでガーディアンズのイメージはソニーのウォークマンとカセットテープでしたけど、またリターンしてくる時にはZuneのデジタルディヴァイスになってるのでしょうか。

Zuneってマイクロソフトによってアメリカで2006年に発売されたプレイヤーなんですってね。2011年に発売中止になったし、北米以外では発売されなかったので、ウォークマンのように全世界の人が知ってるわけではない(私もそういうのには疎いので知らなかった)ので、なんとも微妙な。そのいわゆる幻のプレイヤーを持ってた人にはキュンな小道具でしょうけれども、宇宙のガラクタ屋にあったことになってますから、マイクロソフトは機嫌が悪いようです。

では濡れた鼻先をもう一度・・・

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2017/5/17

楽しかった外資系  ごあいさつ

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自分でも実感ないまま退職してしまいました。

同じ部署の方からお花とケーキをいただきました。ケーキは会社のパティスリー部門から買っていただいたので、先日の娘の卒業祝いと同じ(笑)。まあ私も卒業みたいなものかも(笑)。

外資で外国人スタッフが多い職場ということで、私は余計な気を使う必要なしに(特に男性相手)責任を負わない楽チンな環境でした。

唯一のガンは強敵ゴラム先輩でしたが、一昨日(ゴラムは昨日と今日はお休み)朝から一戦を交えたけれど、私がキチンと「最後の挨拶」をしたのに敵は戦いモードを引きずって失礼な態度をマネージャーの前でとって正体を露呈したので、私の勝利に終わったのが愉快でなりません!やったー!



しかしゴラム去った後も、職場にはGさんというゴラムの子供みたいな人がいて、この人のエゴ主張は日本に何10年住んでも学べない日本的な態度ってあるんだなあ〜と改めて思わせる激しさなのです。

Gさんとそりが絶対合わないのは日本人のスーパーバイザーで、私は大好きな大らかな人ですが、この人も外資系に15年以上勤務し続けていても、日本的思考回路から抜け出せないんだなあ〜〜と改めて思うのです。

具体的に昨日そのふたりの戦いが勃発してしまったのですが、Gさんは「自分だけ説明をされずにのけ者にされる、差別だ」と言い出しました。

実はその説明とは、その日の朝ユニフォームを試着したとあるスタッフについてでした。スーパーバイザーとGさんと私は午前中からいたのでその一部始終を見知っているんです。ただ、Gさんと私はその場にいて別の作業をしていたので、説明は受けてないけどそのスタッフさんがフィッティングした制服がピッタリサイズでかっこいいね、などのコメントは彼女も私も口々にしていたのです。

で、スーパーバイザーは午後に来たもう1人の制服スタッフにそのことを話していたのです。その時私は手が空いていたので試着があった制服をそのスタッフさん用に処理を任されました。Gさんはその時、別の仕事が終わっていなかったのでそれに専念していたのですね。

そしたらGさん、怒り出したんです〜

「自分だけに説明がないです。いつもです。ずーっとそうですよ。それがスーパーバイザーの仕事ですか。そうじゃないでしょう。」

あちゃー。
私でさえゴラム先輩が無能と思っても面と向かってはそれは言えない領域じゃないですか。やはり日本文化では上司の仕事をみんなの前で評価するのは最大級の失礼なことだと思うんです。

私も支持された処理はしたけれど、特に説明は受けてません。でも朝の出来事でそのスタッフが昇進したことなど試着したユニフォームでわかることなんですね。これも日本的な以心伝心ってやつなのかな。

厳密に言えば、そういう連絡事項は全員に伝わらなくてはなりませんが、それは改めてこれから詳細が分かってからスーパーバイザーがするな、と私にはわかりますがGさん的にはもう、自分以外の人に楽しそうに話したのを見た瞬間に頭に血が上っていたでしょう。

「いつもです。」と過去を含めて非難されたスーパーバイザーは、お返しに「Gさんが飲料水を取りに行くのが頻繁すぎる」と言い出しました。日本人ばかりの集団だと、水を飲む量ってだいたいみんな同じくらいなんでそんな点を指摘するなんて考えられませんが、Gさんは飲む水の量が人の5倍くらい。それを仕事中に補給しに席を離れるので「部屋ん冷蔵庫に始業の時に飲む分だけは用意しておいてください」という指示をだしているのです。

日本人ばかりの集団しか経験のない人だと、悪気はなくても個人差に不寛容になってしまうんだなあ〜と感心したりして・・・(当の2人は真剣なんですけどね)

ところで個人差だけでなく、一般的に日本人は(ゴラム先輩を除いて)仕事が早くて正確、段取りも自然にできるけど、世界にはそういう人ばかりじゃない。

実際Gさんも、言われた仕事に取り掛かるのも進めるのも遅くて、しかも気に入りらないことはすぐに口に出すのでハッキリ言って仕事を頼むのは面倒な人です。だからスーパーバイザーもなるべく仕事を回したくないし、それで説明もあまりされない、という図式なんですが、もちろんGさんにはそういう俯瞰的な目線では物事を見られないので「あたしばかり差別されてる」と思ってそのまま発言してしまうんですよねー。

あと日本って規則は規則って諦めますが、私が唯一住んだ外国イギリスでも、アメリカ人やアジアの人もわりと気軽に「決まりとは違うけれど一応自分の希望を言ってみよう」ということがよくあります。私もそれを知ってしまってからは駄目元で頼んでみる、ということをやります。

が、これがうちのスーパーバイザーから見るとGさんがそういうのをしたと知ったら「差別されてるどころか、図々しいことを言ってそれをマネージャーに叶えてもらい逆に特別扱いしてもらっているではないか」と、なるんです。

ま、私から見てもGさんの自己主張は被害者意識が強すぎると思うし、自分の仕事ぶりを棚に上げすぎなんですが、本人には怖いからそんなこと言えません。



そんなことで、私には気楽な外資系企業ですが、お互いの気質が相容れない『日本人 VS 外国人』の平行線の戦いは延々と続いています。

スーパーバイザーが心配。


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お花とケーキをプレゼントにみんなからいただきました。
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タグ: バイト 退職 外資

2017/5/13

「嘆きの王冠」プレミア上映  ベン・ウィショー

劇場版「嘆きの王冠〜ホロウ・クラウン〜」が6/17から公開されるのに先駆けて、今日からプレミア上映会が東京・渋谷のヒューマントラストシネマで始まりました。初日はシリーズ第1話の「リチャード二世」で19日まで1日1話ずつ。

今日は上映後、「ヘンリー六世」「リチャード三世」に出演経験のある文学座の横田栄司さんと、シェイクスピア研究家である東京大学の河合祥一郎教授によるトークショーも行われるとのことで、行ってまいりました。

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やっぱり神々しいベン・ウィショーのリチャード二世↑

大きいスクリーンで見るリチャード二世は光り輝いておりましたし、ヘンリーのローリー・キニアさんの前歯の空き具合も可愛らしいし、オーマールの若きトム・ヒューズの花のかんばせもよく見えました!

140分を超える長丁場なのでDVDや配信では、家のPCの前から何度か離れてお茶を入れたりケーキ食べたりなんかもしながら見たのですが、さすがの劇場上映、(何度か意識は遠のいたけど)集中して見られたし、何度目かでもあるのでセリフの意味が素直に頭に入ってきたのが何よりありがたかったです。

英語音声のリズムなどが美しいのは、河合先生によれば「シェイクスピアの台詞が聞きやすいのはい良い俳優で見る醍醐味」の通りですが、日本語字幕を読んでも、私は今まで集中力がなかったせいかその本当に意味するところがどうもわかっていなかった・・・ということに今日気がつきました。

やはり台詞がわかってこそわかる俳優の演技の凄さにも気づきました。

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さて本編の後のトークです。

休憩5分を挟んで、河合先生と横田さんが後ろにある通常の入り口から登場されました。当然です。映画館なのでステージに袖があるわけではないw

拍手の中、横田さんの「お」「近い」という独り言がw

実はこの対談、河合先生は以前講演会にも行ったので楽しみにしておりましたが、お相手の横田さんが俳優さんであることは知りませんでした。しかし私がオンラインでチケットを買った時、座席表の最前列はすでに売り切れていたのです。映画では通常ありえないこと。そうか、俳優さんのファンの方々も多くいらしていたのですね。

でその横田さんのつぶやきを聞いて、通常の俳優さんとお客の距離よりもかなり近かったのだな、と思いました。ミニシアターっていいですね。

☆レポはトーク中にとったメモを参考に思い出しながら書きましたので、先生方の言葉そのままではありません。なるべく楽しい雰囲気を再現するよう試みましたが、どうしてもオリジナルの単語が思い出せなかった部分もありました。

そしてトークは河合先生の「BBC本気出したな!」で始まりました。
「ベン・ウィショーはこの役でテレビの賞(BAFTAのことですね)をとりまして、フォルスタッフの人もとったし、ポスターの真ん中の人、ベネディクト・カンバーバッチも今ノミネートされてますね。」
「ベン・ウィショーで始まって、カンバーバッチで終わるんですよ。」
「とにかく俳優陣がすごい。ディヴィッド・スーシェはポワロの人ですけど、皆さん見て分かりました?僕はわからなくて、いつ出てくるんだろうと思いながら見ました。俳優ってすごいですね。ジュデイ・デンチはカンバーバッチのお母さんで出てきますが、あの母子のシーンはすごかった。」
「もうほとんどザ・シェイクスピア俳優って人たちを贅沢に使ってるんですけど、リチャード二世の妃に王の譲位を告げる庭師でさえもそうなんです、デヴィッド・ブラッドリー、ハリーポッターの・・・えと、えと、(ここで客席から「フィルチ」と助け船)そうです。それからオーマール公のトム・ヒューズ。」
横田さん「トム・ヒューズはいいですよ。彼は絶対ハムレットやりますね。」

横田さんの好きなシーン
「2人が王冠の端と端をつかんで離さないでやりあうところ・・・そして結局王冠がコロコロと・・・」(会場笑)

おふたり
「リチャードの王でなくなることへの不安がよく表れていた。王ではなくなり何者になるのか、自分が誰かという問いがハムレットにつながっていきますね。」

河合先生
「原作に忠実ですから、後世のいい見本になります。歴史順になっているから歴史も捉えやすい。」
「このリチャード二世では1箇所原作から変えているんですが、それがオーマール公で、原作では彼がリチャードを殺すんではないんです。おそらくトム・ヒューズでやってみたらよかったから変えたんじゃないでしょうか。」
「それとリチャードは原作だともっとホモセクシャルな部分が多いんですが、それはあまり出さなくてベン・ウィショーの気高い王族らしさを強調してましたね。」

おふたり
「どっちが正しいのかだんだんわからなくなってきます。そもそもボリンブロックは父の土地を返せと言いに来たので、その時点では彼は正しいのだけど、リチャードが王冠をあげると言ってるんです。じゃあボリンブルックは『いいの?』って感じで、結果として簒奪になるんです。」

横田さん
「ローリー・キニアがうまい受けの演技をしてましたね。セリフそんなに多くないんですが、
・ヨーク公に怒られる時の反応。
・王になってから家来が反逆者の死体をどんどん持ってきて、『よくやった』と言ってる時の顔。
・オーマールのお母さんに『息子を許せ』と迫られて『許す』って言っちゃう。
なんで次のヘンリー四世で年取った役やらないのかなあ。」

河合先生
「でもジェレミー・アイアンズ出てくると『王様〜!!』って思うよ。」

横田さん
「やっぱり知名度なの?無名の役者じゃなくて。」
(*いや、ローリーは英国演劇界では無名じゃないでしょ、と思わず声に出しそうになりました)

河合先生
「ところで、このシリーズは歴史順になってますが、シェイクスピアが書いたのは、最初がヘンリー六世で、その次がリチャード三世。それでその後にこのリチャード二世とヘンリー四世、五世という順番なんです。」

横田さん
「それ、最初が当たったから、前に戻ってというスターウォーズと同じですね。」


Q&A は3つありました

Q:「これは原作の英語と同じなんですか?」
A:「そうです、昔のまんま。」

この後、私は実は聞きたいことが出てきて、質問をどう言おうか考えていたので2番目の人の話を覚えていません(汗)。
で、手をあげたらマイクを回していただけたのですごい緊張しながら質問をさせてもらいました。

Q:「オーマール公は、最初リチャードの1番の側近として使えていたのに、最後は彼が殺してしまいますが、彼の立ち位置はどういう人だったのでしょうか?」

A:「殺すところは原作にはないですが、彼は正義の人だったんじゃないでしょうか。若くて正義を追求した。だからお父さんに手紙を見つかるところ、彼は歴史的に見ると正しいことをしていてお父さんが間違ってるんです。これはオーマール公の成長物語でもある。彼は最後に男になった顔をしています。」

*なーるーほーどー!確かに物語中ずっとオーマールは少年の顔をしていましたけど、最後にリチャードの入った棺をヘンリーの前に持って来た時は、キリッとした顔に変化しているんですよね!それなのに、ヘンリーの望みだからこそ謀反返上にリチャードの亡骸を差し出したのに、ヘンリーには嫌な顔をされるんですよねー。この2人の王の関係ってつくづく複雑だなあ。

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ありがとうございました!

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王みくじ、引いたんですが、

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グロスター公?!あんなにヘンリー六世に仕えながらひどい目に会う人!いやだな〜おとなしくしていなさいって・・・そんなー

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