山歩きをしていてとても気になるのが廃道です。道が崩れて新しい道がつくられる場合もあるし、もっといいルートが出来てそこを歩く必要がなくなる場合もあります。廃道は登山者が足を踏み入れてはいけないのでしょうか。それとも「自己責任」で通過する許されるのでしょうか。敢えて入って遭難した場合は、山岳保険は払われるのでしょうか。
こんなことにこだわっている私はおかしいのかも知れませんが。最近の例では北アルプスの南岳新道。南岳山荘から下り始めて少しするとトラロープがあって谷筋に降りて行く踏み跡が見えました。ああ、ここを行けばもしかして早いのかな、と思いつつ正規の尾根筋を行きました。尾根の最初は両方が切れ落ちた稜線の木道を歩くところがあって緊張。そのあとはとても急な下降路で、転んですねに擦り傷が出来たし、足の親指の爪が半分はがれました。
去年歩いた浅草岳。田子倉から登り、頂上から浅草山荘を目指して下山しました。途中の桜ゾネに大きな看板があり、その看板にはそこから五味沢(浅草山荘方面)へ降りる道は全く表示されていなかったのです。右方向へ幅の広い林道があり、一般車は通行禁止ですが、登山者は歩けます。そちらに誘導するような案内になっていました。あれ!?っと思いました。五味沢への道も標識は残っており、そちらへ進みました。登山者があまり通らないらしく、道はわかりにくくなっており、テープもわずかでした。そのうちに廃道になるかも。
数年前に歩いた劔の仙人温泉小屋から阿曽原小屋への道。仙人谷沿いの道は廃道になっており案内標識もありません。その道は所々崩れて遭難騒ぎなどもあったらしいです。雲切新道を通りましたが、急で歩きにくいうえに遠回りなのです。最後は仙人ダムに降りる目のくらむような垂直な梯子が続きます。下はダム湖ですが、水が浅いので落ちてはいけません。あの道はもう歩きたくないなあ。旧道は通行不可なのでしょうか。
迷い込んだこともあります。ずっと前に友人と二人で歩いた三伏峠〜塩見岳〜農鳥岳。塩見岳頂上から降りるときに北俣尾根に入ったようです。1時間だか歩いて道が突然なくなりました。引き返して見ると左へ曲がるべきところをまっすぐ歩いたことに気が付きました。2時間のロスです。でも引き返して良かったです。地図を見るとこのあたり廃道だらけです。東海パルプが使っていた西俣作業道があるせいでしょうか。
今年の夏に歩こうかなと思った燕岳から大天井岳。地図を広げて、常念乗越から一ノ俣谷を槍見河原に降りて上高地へ行けないかと考えました。点線なのがなんとなく気になる。沢筋は滝だらけで沢登りのコースのように見えます。最新の昭文社の地図を見ると、点線もなくなって、ただの沢になっています。うちにあるもっと古い地図をみるとなんと実線です。つまりこのコースは実線→点線→何もなしと変わっていったわけです。
登山道が生まれたり消えたりするのは面白いですね。
山渓か岳人で「廃道」特集なんてやらないでしょうか。

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