「またラビンナが帰れなくなっちゃった!」
そう、また突然の雷雨である。
エテッキーとデンワンはこの前と全く同じところで同じ格好で、すでに煙を吹いてしまっている・・・。
このあたりがPZのシュールさである。
前と全く同じ行動をとったのか? それとも時間が歪んだのか?
理由なんてどうでもいい、そういう状況から話が始まるのだ。
「早く助けにいかねば・・・」
ラビンナの身を思うタロンとパンジィの前にスポットライトを浴びながら颯爽と現れた一団。
「救急救命のスペシャリスト!」 メディカルベアー!
「レスキュー魂は誰にも負けないぜ!」 最強の消防士ファイアーベアー!
「兄レス・弟キュー、双子だから息もピッタリ、迅速さが違います」 救急隊員レスキューベアー!
「メカのことなら俺達に任せろ!凄腕メカニック兄弟」 ハムーイチロー・ジロー!
・・・レフェリー、ジョー樋口。
「おぉ! クマレスキューチーム!!」
「これでもう安心じゃ」「なんたって、レスキューのプロだもんね!」
「テレビでも見て待つとするかの・・・」

早速、ミーティングに入るK.R.(クマレスキュー)チーム。
焦って現場に駆けつけて、場あたり的に対処法を考えるより、入念な打ち合わせの上、迅速にミッションを遂行する方が救命率は高いのである。
流石プロの集団だ。
作戦室のスクリーンに、PZ研究所から、ラビンナが避難している大木までの、詳細な地下の断面図が写しだされる。
モグラ型ロボニマルの通路なのだろうか? 通行可能な地下道が走っている。
「ラビンナちゃんの所へたどり着くまで・・・ここがどうしても無防備になってしまう・・・」
目的地までの8割は地下道で行けるのだが、残り2割は地上に出なければならないようだ。プロのテクニックの見せ所でもある・・・
メカニックのハムー兄弟が挙手する。
何だろう? 極秘計画として、マグマライザーのような地底戦車でも開発していたのだろうか?
「雨がやめばいいと思います!」
はい。KRチームにウルトラ警備隊のカッコよさを期待した私がバカでした。
「そう都合よくいくもんか!」ムッとするファイアーベアー。
「天気予報はどうだっけ?」 顔を見合わせるレスキュー兄弟。
そんなことは真っ先に調べとかんかい!
全員でテレビに急ぐ。
『雨⇒雨のち曇り⇒曇り⇒曇りときどき晴⇒晴⇒晴⇒晴』
ロボニマルワールドの天気予報だから、もちろん漢字で書かれているのではない。お天気マークが画面を流れるのだ。
「なんだ、晴れるじゃん」
外に出ると、すでに雨は止んでいる。
もしかしたら、ラビンナが作動不能の危機に陥っているかもしれない。K.R.チームの出動だ。
「いかん! ラビンナが気を失っている!」
ファイアーベアーが大木の下で、ぐったりしているラビンナを見つけた。
「急げ!!」
全員、全速力で駆け出したそのときだ、雨雲が急速に接近してきた。
実は彼らが見た天気予報は、タロンが録画していた昔のビデオだったのだ。パンダーゼットの操縦士たるもの、気象変化も組み込んだ戦術でも考えていたということにしておこう・・・まさかとは思うが。
KRチームは全員、通り雨にやられて、スパーク・作動不能になったことは言うまでもない。
度胸が据わったのか、雷雨の中でお昼ねをしていたラビンナが目を覚ます。
研究所への帰り道、上を向いたまま煙を上げて動かないKRチーム、晴れてるのにカサを指したまま止まっているエテッキー、電話したまま固まっているデンワンを不思議そうに見ながら、横を通りすぎる。
「何してんのかしら・・・?」
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第8話では、ラビンナは研究所へ帰ったのだから、違う時の話なのに、エテッキーとデンワンが同じ状態で作動不能になっているというシュールさがいいですね。
ということは【完結編】では・・・?(その通りです)
モウギュウは雨に打たれなかったのだろうか? と心配したのは私だけ?
各話が時間の流れ順だとしたら、彼はまだこの島にいるはず。

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