現在、東京は雪が積もっています。明日はブーツかな?大阪から帰ってきた東京は寒い。だけど雪国生まれの僕は雪が降ると嬉しいのだ。
後藤さんのリフェイスしたマウスピースがご機嫌になってくれるのは書いたが、今日はリードのメンテナンスについて専門的な情報を提供したい。
●リードはどうしたらいつも良い状態で鳴ってくれるのか?これは、サックス奏者にとってはいつも大きな問題のようです。というのは、リードはケーン(葦)から作る植物なので、扱いは非常にデリケートなところがある。
僕は昔から、この問題は追及してきましたが、悩んでいるサックス奏者に参考になればと、以下の方法を公開します。(実は拙著では言及しているのだが)
●リードの状態の判定・・・
ネックにマウスピースを装着した状態で、リガチャーは使わず、手でリードを正しい位置に付けて、唾液が付かないよう注意しながら、息を入れて普通に吹いてみます。ピッチをベンドさせて、唇だけで上げたり下げたりしながら吹いてみます。
鳴らしやすく、いい音のリードと、抜けが悪く振動しない感じのリードのグループに分けます。
湿度の状態によっては、全部良い状態の時もあります。(雨が上がって晴れた日に多い)
全部鳴らない場合もあります。(晴れていたのが、天気が崩れたときに多い)
良く鳴る場合は、リガチャーを使い、楽器本体に装着して、最低音から、最高音まで、1分ほど軽く吹きます。このとき吹きすぎないのがポイントです。必ず日付とそのリードの状態を鉛筆で記入します。
しかる後に、テーブルのような平らなところにリードを置いて、カット面を指先でマッサージします。このとき愛する人を優しく撫でるように愛情を込めて撫でて上げてください。そうするとそのリードは次回からそれに応えて良く鳴ってくれますよ。
鳴らないリードのグループは、ガラスのビンに入れて(ウニなど海産物のビンがちょうど良いので使っています)5分間だけ冷凍庫に入れます。これは乾燥させる効果を狙っています。
5分後に取り出したら、常温に5分以上放置し、さっきの手順で試します。
そうするとあらあら不思議、鳴らなかったリードが鳴るように変身している場合が多いです。
取り出して密封し別の場所に持って行ってメンテする場合も多いです。
そうでない場合もあります。リードは生き物なので、そこまでは当局が関知できない場合も多いことをご了承ください。
鳴るリードを作ったら、同じ手順で試し運転の後、大事にリードケースにしまいます。
次回からは、5分、10分と運転(いや演奏でしたね?)時間を延ばしていきます。状態が安定してから、ライブとか演奏会で使います。こうして丁寧にメンテしたリードは、寿命が長いです。僕の先輩で、買ってきてすぐ試して駄目だったリードをたたき割っていた方がいましたが、残念で悲しいことです。どうにか工夫して鳴るようにするという態度が欲しいものですね?
僕のメンテ法を公開してみました。参考になれば幸いです。
尚、アルトやソプラノなど小さいリードの方がメンテは簡単です。また寿命も長いです。テナー、バリトンのリードはメンテが大変な上に、いい音の期間が少ない上に高価と三重苦ですが、その分味のある音が出せたときは気持ち良いのです。
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さて以上のような事から以下の仮説を考えてみました。
●リードの植物繊維は、湿度によって、細胞または水分が通っていた管が開閉していると考えられる。たぶん、湿度が下がり乾燥していくときは開き、上がって行くときは閉じるのではないだろうか?閉じた状態では、いくら舐めても中まで水分が入っていかないので、鳴らない。
開いているときは、中の中まで空気中の水分が行き渡るので鳴るのではないだろうか?またその状態で鳴らすと、日に日に安定してその鳴り方が定着して行くそのメカニズムは謎である。
音には気品のある音と、下品な音がある。サックスは何も考えないで吹くと品のない音になりやすいので、是非豊かな、高貴な音をイメージして、我々の情念を反映するに足るいい音で吹きたいものです。
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菊地康正の使用楽器及びリードを公開。
アルトサックス:ヤマハカスタム855(20年前の楽器です)、GPネック、マウスピース:メヤー6M、リガチャー:モモ、メタル+ゴム上締め、リード:Vandoren V16 3 1/2
テナーサックス:カイルベルスSX90Black−R、マウスピース:オットーリンクニューヨークモデル9Gttsuリフェイスなので少し広い。リガチャー:グロタン革+メタル+ゴム上締め、リード:Vandoren V16 3 1/2

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