2008/5/4
その後編4です。
少し舌足らずの甘ったれた声で俺を呼び、こちらへと伸ばされる
幼い指。蒼い泉のように澄み渡る大きな瞳、華奢な身体は
抱き締めればふたりとも腕の中にすっぽりと収まってしまう。
無邪気に懐く姿は、何より可愛い。
俺は双子を、誰より愛している。
(・・・しかし・・・!俺があいつらを愛しているのは、そんな
如何わしいイミじゃねぇはずだ・・!!)
妙な反応をしてしまったのは、心の根底に隠した願望が現れたなど
という意味ではない。意識しすぎた所為だ。
天使のように純粋な双子を、俺は親のように慈しんでいるのだ。
意識しすぎた所為だとはいえ、俺の中の不純なものは双子の健やかな
教育を妨げるだろう。純粋な彼らには、純粋に接せねばと反省する。
双子は今頃彼らの寝室で、柔らかなベットに包まれ揃って仲良く寝息を
立てていることだろう。微笑ましいその様を思い描き、覗いて頭でも
撫でてやろうと思ったが少々落ち込んだ気分だったのでやめておいた。
まっすぐ自室へ向い、小さな溜め息を吐きつつ布団に潜り込んだ、
その時。
「って、のわッ?!」
「わーいっ!黒たん、やっときたぁv」
「いっしょにおねむしよーv黒たぁん!」
布団には既に、おそろいの白いパジャマ姿の先客が潜り込んでいた。
真っ白な肌、プラチナブロンドの髪とアクアマリンの瞳には白い
パジャマがよく似合い、まるで白い仔猫のようだ。どうせすぐ
成長すると買った大きめのパジャマは、袖から指の先だけちらりと覗く。
大きく開いた襟ぐりからは、簡単に折れてしまいそうな細い首と、
白く華奢な鎖骨が見えた。それが何だかいやらしいように感じて、
そんなことを思ってしまった自分に驚いて慌てて双子を押し戻した。
こうして双子が俺の布団に潜り込んで来ることはよくあるのだが、
さっきの風呂の影響か今日は何だか調子が狂う。
「駄ー目だ、自分らの部屋で寝ろ。二人一緒なら寂しかねぇだろが」
「イヤーっ!だってぇ・・ね、ファイ?」
「そぉ、黒たんに、してほしいコトあるんだもん・・」
何だよ、と眉間に皺を寄せると、双子は揃って頬をぽっと染めて
俯いた。頭を撫でてもらいながら眠るのが好きな双子だが、恥ずかし
そうにしているところを見ると、頬にキスでもして欲しいのだろう。
真っ赤になってもじもじする双子は微笑ましく、可愛らしい。
愛しい気持ちが溢れて、ふたりに顔を寄せると、ファイが意を決した
ように俺に耳打ちした。
『・・えっちして?』
思わず仰け反った。
「はぁっ・・?!」
「あのね、学校のおともだちに、おしえてもらったの・・。
おとなのこいびとは、夜おふとんでえっち、するんだってー」
「ユゥイたち、おとなになったら黒たんのおよめさんになるんだもん。
はやくおとなになりたいの。だから、してほしいのー・・」
細い肩を白く薄い寝着で包み、大きな瞳を潤ませて、
ダメ?と洗い髪でおねだりする双子は殺人的に可愛い。
・・けれど駄目に決まっている!!!!
つづく
拍手ありがとうございました!
>萌さま
黒ファイユゥイいいよね!!実は黒ファイと同じくらい好きなんですv
メッセージ嬉しいです、ありがとうございましたvvv
投稿者: koorinoasikase
トラックバック(0)
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。