「秘すれば花、秘せねば花なるべからず」
能の大成者である世阿弥の「風姿花伝」にある言葉です。
これだけ含蓄がある表現はほかにないでしょう。
ここから程遠い私ですが、世阿弥や立原正秋にならって生涯「花」を求め続けてみたいと願っています。
2009/7/3
※ 文章を 一部修正 少し加筆しました
ちりぬへき 時しりてこそ 世の中の
花も花なれ 人も人なれ
世にも稀な美貌の持ち主で 織田信長を討った謀反人 明智光秀を
父に持ち キリスト教を篤く信仰し 石田三成の人質になることを
拒んで38歳の若さで自ら命を絶った細川玉(ガラシャ)のこの辞世の
句はあまりにも有名
ガラシャ夫人についても 一般に知られているようなこんな程度で
詳しい内容や資料も少ないようである
何気なく開いた歴史上の人物達の系図を見ていて 細川家初代当主
細川藤孝(幽斎)や利休七哲のひとりに数えられる息子の忠興(三斎)
についての文献を目にしているうちに又もや細川ガラシャに行きついて
しまった
光秀の娘 玉については 三浦綾子さんのキリスト教という観点から
書かれた小説「細川ガラシャ夫人」がよく知られているが
最近 エリザベート ゴスマンというドイツ人研究者が三浦綾子さん
とは違う キリスト教という異文化を学び儒教的な考え方を融合させる
ことで心の中の世界を大きく広げていったことを高く評価していること
に興味深く 細川 玉(ガラシャ)をより詳しく史実に添った細川
ガラシャの人となりに近づけ理解できるようで関心が尽きない
そうした折 今は廃版になってしまった松本清張さんの「火の縄」と
いう長編を市立図書館で手に入れる事ができた
細川家に仕えていた不器量な鉄砲撃ちの大変な名手という男が
主人公の作品ですが
そこに出てくる忠興やガラシャの性格が浮き彫りにされて興味深い
忠興に嫁いで4年後の天正10年(1582)父明智光秀が 主君信長を
本能寺で討ったのです
戦国時代 婚姻関係を結んだ両家が対立した場合 嫁を殺したりは
せず 実家に戻すのが一般的な習慣だったようです
ところが明智家は滅亡しているので返そうにも実家がありません
そこで一応離婚したという体裁をとって 玉を丹後の味土野に幽閉
その時のガラシャさんと彼女の警護を務めた家中の侍達の話を描いた
作品が松本清張さんの「火の縄」である
丹後 味土野は 相当山深いところで
道の反対側は切り立った断崖になったところで いまでも物寂しい土地
だそうです
それでも いつかは訪ねて見たい気がします
細川家が家を守る為に敢えて その痕跡を消してきた非業の女性
細川 玉(ガラシャ)
その生涯の中で 何を想い 何を祈り 何のために死を選んだので
しょう
運命に流されない誇り高い生き方を知ることに興味は尽きません

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2009/6/30
ゆふぐれの 泰山木の 白花は
われのなげきを おほふがごとし
斎藤茂吉
慌しく日々が過ぎて
何が何だかわからぬうちに 六月は暮れようとしている
今迄で 一番短く感じられた一ヶ月であったような気がする
この間 知人宅のお庭に咲いてた泰山木の花
こんもりと大きな花びらを見ていたら 私の心を包んでくれるような
気がして思わず見つめてしまった
優しい香りがかすかに漂ってきて いい感じでした
忌引き明け 職場に出たら
余りにも生きている娑婆世界なんだという ドロドロした人間関係に
直面して 自分のこととそちらのこととで疲れてしまっていたところ
この泰山木の花の出会いに癒されました
花を見て茂吉のこの歌が 思い出されたと言うわけです
まさに
道を似て 楽を受けの境地を創造していこう!
この花を見て そう決意した私でした

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2009/6/28
雨上がりの道に 夏椿が咲いていた
和室に活けたら しっとりと和むであろう
まだ花には雨滴がついていた
仕事を終えて友人宅に寄った
昨年 ご主人を亡くされて 今年初盆を迎える
私と同じ檀家なので 何かとお互いに情報交換ができる
畳を換えるので 出したといって座敷は床板になっていた
息子さんが庭の草取りをしてくれたといって 庭が綺麗になっていた
植え込みの樹木の緑も一層眩しく見えた
彼女の家も和風の大きな家で 和室からのお庭の眺めが気持ちがよい
人が亡くなるって 大変なことなんだねぇ としみじみ語り合う
何で こんなに忙しいんだろう って・・・
忙しさに感けて 哀しむ暇もないのが お蔭様なのかも知れない
彼女の家のお仏壇にお参りさせていただいた
ご主人の戒名を改めて拝見させていただき 厳格な人柄を偲ばせる
いいお戒名をいただいたねっていう私に
彼女は「あはは・・・」と笑い声をあげた
エッ(@_@)! ええっ!!
和尚様が 戒名をいただく前にどんな方でしたかって聞かれたので
「頑固な人でした」と言ったら 頑固な人っていうことで
「嚴」という文字を頭につけてくれて こんな戒名になったんだよって・・・
それを聞いて改めて戒名をまじまじと見つめ 二人で大笑いをして
しまった
これからお迎えする一周忌とお盆の準備に大童の彼女である
私は日頃からご宝前に向かってご先祖様に朝夕のご供養を日課として
いるので
父が亡くなったからといって読経供養を捧げることに何等特別の事
とも思わないし ごく当然の行為とも思っている
日々 ご先祖様に朝夕の読経を捧げる事は
遠い過去から現在へと命をつないでくださったことへの感謝の誠を
捧げるのは当然のことと思っている
こうした時間を一日の中に作り出し 向き合う時
自分の 命の尊さを実感できるひと時のように思います
やはり 最高の供養は・・・となると
家族がひとつになって にこやかに力を合わせ過ごしたり
明るく元気に 充実した日々を送る事に尽きるのでないだろうか

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2009/6/27
今年も 遠州花の祭典が 遠鉄百貨店で開催された
21年6月3日〜6月8日迄 前期・中期・後期と2日間ずつに
出展者の作品が分けられて素晴らしい花の祭典が繰り広げられた
私の友人も出展したので 最終の後期の作品を拝見させていただいた
父の面会時間の合間を縫って・・・
つづきは →
こちら から

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2009/6/21
一ヶ月ほど前 友人宅の庭にはエゴノキの花が満開だった
青空の下に 優しい色をつけたエゴノキの花に心和んだ
人の一ヶ月先は 分からない
もう エゴノキは 葉ばかりになってしまっていた
(クリックすると大きくなります)
ナツハゼも あの頃は 赤い実をつけていた
山歩きをせずに 近くのお庭で木の実や花に目を留めていた季節
今日から 暫く本格的な梅雨になりそうである
雨の中をツバメがせっせと子ツバメに餌を運んでいる
チィッ チィッ チィッと賑やかな声を上げ黄色い嘴を思い切り
開けて餌を求めている
季節感を感じる光景である

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