その「おぎょ」は 田舎から届いた小包から出てきた。
不透明なビニール袋に入っていた。
手にとって、その感触から
「明日の お弁当に入れましょう♪」
と 袋を開けたとたん、
「おぎょ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
何事かと駆け込んでくる 息子と娘。
その物体を見て、
「おぎゃあ〜〜〜〜〜〜!!!!」
さらに 悲鳴は拡がった。
この感触は ぜひパパにも味あわせてあげないといけない。
その晩仕事で遅くなるパパのために
3人はその「おぎょ」をパパの机の上に飾って寝た。
一夜明けて・・・
「すごい!これ!
ラクタルじゃ!
自分の中に自分がある。
この世のものとは思えない。
感動した!!!」
「ラクタル」とは数学用語らしい。
検索してみたが、その説明を理解したくもない。
こんな「きもい」ものに感動するパパの頭も理解したくない。
どう見ても イグアナの背中じゃ!
送ってくれた、田舎の母に電話する。
「それ、すごいじゃろ〜
ラ・・なんとかって言うんだって。
ブロッコリーの仲間よ。
すっごい栄養があって おいしいから食べてごらん!
いい? ちゃんと食べるんよ!」
それから 数日、
その「おぎょ」はしばらく窓辺に飾られていた。
「絶対に食べない!」4人の意見は一致していた。
その前に 私が
絶対にさわりたくなかった・・・
少しずつ、少しずつ、少しずつ・・・
「おぎょ」は くたっ、くたっ、くたっとなっていった。
そして○■××☆・・・ごめんなさ〜い!
幼いころ 春になると食卓に出された やぎの乳。
「栄養があるから 飲みなさい!」
母の愛だったとは よくわかる。
でも くさくてくさくて
こっそり捨てていた。
あの懺悔の気持ちがよみがえる。
でも「おぎょ」よ、
あなたに市民権が来る日が来るとはとうてい思えない・・・
あとがき:
中国人になったノリノリ夏さん「ブロッコリー」大正解!
むーたんからもメールが。
「カリフラワーの仲間」も大正解でしょう。
どなたか正確な正体のわかる方は 教えてください♪