2009/2/9
ここのところ、葬儀、ガザ、見樹院の建築等で、目まぐるしく動いており、なかなかブログも書けません。その中で、日本での報道は極端に少なくなっていますが、ガザの状況はそれなりに動いています。
いちばんわかりやすい情報源として、今回もJPMA(日本パレスチナ医療協会)のメルマガを転載します。
●このメルマガは自由にご転送ください。
パ ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃090208
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■□ ニュース速報 □■
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パレスチナ側に捕まっているジラド・シャリット伍長と、イスラエルで投獄されているファタハ幹部、マルワン・バルグーティ議員、一兵卒と大物政治指導者の交換という話が現実味を帯びています。ハマース=イスラエル停戦交渉にからめての話です。10日のクネセト選挙を前に、イスラエルの与党カディマと労働党は、追いあげる右派政党を振り切りたいところ。ぎりぎりの駆け引きが続きます。
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◆◆ ガザ攻撃、停戦関連 ◆◆
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■停戦合意、大詰め迎える■
8日朝のHaaretzによると、エジプトが仲介している、ハマースとイスラエルの停戦間接交渉が大詰めを迎えている。イスラエル筋によれば、ガザ地区のハマース政治指導部は18か月の停戦案に同意、あとは、主として、在ダマスカスの指導部による同意取り付けを待つだけという。
7日夜、イスラエルの「トロイカ」(オルメルト首相、バラク国防相、リヴニ外相)は、国防相で急きょ会談し、エジプト提案の停戦案について協議、この会談には、ジラド・シャリット伍長釈放問題担当のラフィ・エイタン国務相も同席した。
上級の政治筋によると、ハマース側内部の意見調整を待っているところだという。
この日、ガザ地区のハマース幹部、マハムード・アッザハル氏がカイロ入りし、ハマースのPLC議員サラーハ・アル・バルダウィル氏、シャリット伍長の処遇を担当するニダール・アウダッラ氏が同行した。
アッザハル氏は、アル・ジャジーラ・テレビの取材に対し、ハマースはイスラエルの提案を検討中で(近く)最終的な回答を提出する、と語った。同氏は、さらにダマスカスでハマースのメシャアル政治局長と協議、ここで結論が下されるものと見られる。
これまでにまとめられた停戦合意案は、(1)ガザ地区で18か月の停戦、さらに18か月の延長が可能。この間、双方は攻撃を控える(2)イスラエル=ガザ地区間の検問所の開放。イスラエルは、人道上最小限のもの以外にも物資の搬入を認める。シャリット伍長の釈放を条件に、検問所は全面的に開放される(3)シャリット伍長は、近い将来、数百人のパレスチナ人政治囚と交換される(4)ラファハ検問所の再開。同検問所にはアッバース大統領側の監視員が駐在するが、ハマースのプレゼンスは認められる("Hamas will be allowed
to maintain a presence at the crossings")
以上の草案は、イスラエル、エジプト、ハマースのガザ地区政治指導部が合意している。
――マルワン・バルグーティ氏釈放へ?――
8日のアラビア語紙Al-Hayatの記事としてHaaretzが伝えるところによると、イスラエルは、シャリット伍長と交換に投獄中のファタハ幹部マルワン・バルグーティ氏を釈放することに同意した。バルグーティ氏とともに、約1000人のパレスチナ人が釈放される。PFLPのアハマド・サアダート書記長の釈放は、イスラエルが拒否したという。
(2/8 Haaretz)
■イスラエル国防省「『敵を容赦するな』の文書配布は認めていない」■
8日のHaaretzによると、ガザ地区で作戦中のイスラエル軍部隊に配布された、ユダヤ教導師執筆のパンフに、戦時国際法無視ともとれる記述があったことについて、イスラエル国防相は、文書配布の責任者を叱責したと述べた。
このパンフには、「イスラエルの地(パレスチナ)を1センチといえども敵(パレスチナ人)に譲るな」「敵を容赦することは味方に対する裏切り」などと書かれ、多くの将兵が「士気を鼓舞された」という。
メレツのアヴシャロム・ヴィラン議員が問題視、バラク国防相に対し、従軍主席ラビ(ユダヤ教導師)アヴィハイ・ロンツキ准将の責任を問うよう要求していた。
バラク国防相の指示で軍法務官がヴィラン議員に回答、「パンフは軍主席ラビの承認を受けておらず、首席ラビ自身、これを読んでいなかった。主席ラビはこの責任者を呼び、厳しく叱責した」と説明した。
ヴィラン議員は、「従軍主席ラビは、ずっと前から規範を破り、(軍事的に)必要な作戦を聖戦に変えてしまっている」と述べ、この状態を放置すれば、参謀総長はイスラエル軍部隊内の「ユダヤ教原理主義者の部隊と対決しなければならなくなるだろう」と警告した。
(2/8 Haaretz)
<注1> 07年6月、ハニヤ氏はアッバース大統領によって首相を解任され、ファイヤド氏が首相に任命されました。また、アッバース大統領の任期は、今年1月9日までとなっています。法的には、3氏の地位とも問題をかかえています。しかし、パレスチナ自治政府は事実上分裂しており、アッバース氏は、10日以降も大統領としての権限を行使しています。このため、引き続き、ハニヤ氏、ファイヤド氏にはいずれも「首相」、アッバース氏には「大統領」のタイトルを付すことにします。
<注2> 各ニュース記事末尾の(カッコ)内は、その主なニュース源です。必ずしも、元の記事の翻訳や抄訳ではありません。とくに断らない限り、Webサイト上の情報です。
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◆◆ 森岡医師のガザ地区現地報告会 ◆◆
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当協会は、形成外科、森岡大地医師(当協会運営委員)の現地派遣を決めました。2月17日〜26日の日程で、ガザ地区の病院で医療ヴォランティアとして働きます。形成外科の仕事のひとつに、火傷で損傷した皮膚に別の皮膚を移植する手術があります。ガザ地区では、非常にひどい火傷を負った人々が少なくないので、短期間とはいえ森岡医師の派遣はかなりの貢献になるものと思います。
森岡医師の帰国報告会は、下記のとおり、3月7日、東京都渋谷区の「JICA地球ひろば」で行います。ぜひおいでください。
■日時: 3月7日(土) 19:00から(18:30開場)
■場所: JICA地球ひろばセミナールーム301
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24 (電話: 03-3400-7717)
地図は: http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
■報告: 森岡大地医師(形成外科医・当協会運営委員)
「ガザ地区の医療現場」
■会費: 無料 (ガザ地区医療支援活動へのカンパをお願いします)
■問合先: 日本パレスチナ医療協会(PHS 070-5072−7278)
http://www1.ttcn.ne.jp/~jpma
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パ ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃090207
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■□ ニュース速報 □■
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イスラエルのクネセト(国会)選挙は10日に行われます。各種世論調査によると、右派・タカ派のリクードと極右のロシア移民系政党イスラエル・ベイテヌ(イスラエル、わが家)が大躍進する勢いで、政界の一層の右傾化が進みそうです。一方、占領地パレスチナの世論調査では、ファタハの人気が落ち、ハマース支持が逆転しています。
エジプトが仲介する停戦交渉はなかなか進みません。イスラエルの切り札は封鎖解除、ハマースの切り札はイスラエル兵釈放。双方ともこのカードを切ってこないので、交渉は行き詰っているようです。
クネセト選挙をにらんだ駆け引きが、あらたな流血の拡大につながらないことを願うばかりです。
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◆◆ ガザ攻撃、停戦関連 ◆◆
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■ハマース政治局長「封鎖解除が停戦の条件」■
ハマースのハレド・メシャアル政治局長は、6日、ダマスカスで開かれた集会で演説、ガザ封鎖を解かない限りイスラエルとの停戦には応じられないと述べた。
メシャアル氏は、停戦の条件は封鎖解除、検問所開放と速やかなガザ地区再建だと強調、「敵は、これまでのところ封鎖解除を保証していない。われわれの要求が認められなければ、状況は沈静化しない」と演説した。
カイロでは、エジプトの仲介による、ハマースとイスラエルの停戦交渉が断続的に行われている。
――ロケットと空爆――
イスラエル軍は、6日、ガザ地区に数発の空対地ミサイルを撃ち込んだ。ガザ地区の住民によると、ミサイルはラファハとエジプトの境界にある地下トンネルを狙ったらしい。
イスラエル軍によると、同日、これに先がけてガザ地区北部からロケット2発がイスラエル側に撃ち込まれた。(2/6 Reuters)
■イスラエル兵釈放でトルコが仲介■
トルコの民放「CNNトルコ」によると、同国政府は6日までに、06年、パレスチナ側に捕まったイスラエル兵ジラド・シャリット伍長の釈放仲介のため、ダマスカスに代表団を派遣、シリアのハマース指導部と交渉を始めた。CNNトルコは、10日のイスラエル総選挙までに一定の結論が出る可能性があると伝えた。(2/6 共同)
■UNRWA「ハマースが救援物資を横取り」■
ガザで人道支援を行っている国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、6日、ハマース側が新たに支援物資を横取りしたとして、ガザへの支援物資搬入を中止したと発表した。
UNRWAによると、イスラエル側からガザ地区に搬入され、境界検問所付近に保管されていたトラック10台分の小麦とコメが5日夜、ハマースの社会福祉省と契約したトラックにより持ち去られた。UNRWAのクリストファー・グンネス報道官は「支援物資が返還され、ハマース政府から窃盗行為の再発防止を保証されるまで、搬入中止を続ける」と語った。
ハマース政府のアハマド・アル・クルド厚生相は、「トラック運転手同士の誤解から起きたミスだ。われわれは、UNRWAに物資を受けとりに来てほしいといったが、なぜか取りに来ていない」といっている。
(2/7 Reuters、共同)
<注1> 07年6月、ハニヤ氏はアッバース大統領によって首相を解任され、ファイヤド氏が首相に任命されました。また、アッバース大統領の任期は、今年1月9日までとなっています。法的には、3氏の地位とも問題をかかえています。しかし、パレスチナ自治政府は事実上分裂しており、アッバース氏は、10日以降も大統領としての権限を行使しています。このため、引き続き、ハニヤ氏、ファイヤド氏にはいずれも「首相」、アッバース氏には「大統領」のタイトルを付すことにします。
<注2> 各ニュース記事末尾の(カッコ)内は、その主なニュース源です。必ずしも、元の記事の翻訳や抄訳ではありません。とくに断らない限り、Webサイト上の情報です。
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パ ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃090206
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昨日もお知らせしたように、当協会は、ガザ地区の病院への森岡大地医師(当協会運営委員)派遣、Palestinian Medical Relief Societyへの資金カンパを決めています。さらに、いくつかの医療機関への支援を行う計画をすすめています。皆さまのご協力を重ねてお願いします。
ガザ地区への救援物資を積んだ船がイスラエル海軍に阻止されたことは、昨日のニュースに掲載しました。この船は、結局拿捕され、乗組員らはイスラエル当局の尋問を受けています。船に乗っていたのは、既報のように9人ではなく、20人だったようです。これまで、国際人道団体などによるガザ救援船は10回以上になると思いますが、拿捕されたのは初めてではないでしょうか。
一方、エジプトが仲介しているハマースとイスラエルの停戦交渉は、検問所を通過させる物資の品目、パレスチナ側につかまっているイスラエル兵とイスラエルに投獄されているパレスチナ人の交換、ラファハ検問所の管理、これら諸条件の組み合わせとタイム・テーブルの作成など、細かい詰めのところで難航しているようです。
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◆◆ ガザ攻撃、停戦関連 ◆◆
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■◆イスラエル、ガザ救援船を拿捕◆■
イスラエル海軍は、5日、ガザ地区へ救援物資を運ぼうとした、「ブラザーフッド号」をガザ沖で拿捕、アシュドッド港へ強制着岸させ、乗員や船客のジャーナリストら20人を拘束、尋問した。
この船は、「ガザ封鎖に反対するパレスチナ国民委員会」が「自由ガザ運動」(本部=アメリカ)の協力で仕立てたもので、トーゴ船籍の貨物船。キプロスからレバノンのトリポリ経由でガザに向かい、4日、イスラエル艦艇に阻止された。「ブラザーフッド」には、ギリシア・カトリックの聖職者モンシニョール・ヒラリオン師らが乗り組み、医薬品、食糧、衣類、子供のおもちゃのほか1万袋の血漿、計約60トンの救援物資を積み込んでいた。
イスラエルのバラク国防相によると、ガザ行きを阻止された「ブラザーフッド」は、一旦エジプトに向かったが、Uターンしてきたので海軍が拿捕、アシュドッド行きを命じたという。
軍当局は、乗員らに対しては尋問中で、救援船から押収した物資はガザに届けられるだろうと語った。
救援船に乗っていたアル・ジャジーラの記者によると、海軍はまず同船に発砲して横付け、5人の兵士が乗り込んできて乗船者に銃をつきつけ殴打した。船主は、イスラエル兵が船の通信機器を壊し持ち去ったという。イスラエル軍は、上空に威嚇射撃しただけだとしている。
レバノンのフアド・シンヨーラ首相は、「レバノンとガザで罪のない市民を殺した連中は、世界の目の前で、人道物資を運ぶ船を攻撃した」「私は、最大級のことばでこの蛮行を非難する」と語った。ラバノンの国連代表カロライン・ジアーデ氏は、イスラエルがただちに船を返すよう、安保理が圧力をかけて欲しいと要請した。
(2/5 Reuters, 2/6 Al-Jazeera)
イスラエル当局は、「ブラザーフッド」の乗船者を、出身国などに送還した。カプッチ師は、ゴラン高原経由シリアへ送られた。また、船も返還され、6日、レバノンへ向かう。
(2/6 Haaretz)
――1万6000人がテント暮らし――
救援活動関係者によると、ガザ地区で住宅を破壊された1万6000人が10箇所のキャンプで生活。数千張りのテントが検問所で滞っているため、避難所は過密状態、架設トイレは、一部のキャンプにしか設置されていない。正式の停戦が未成立のため、ところどころで空爆や銃撃が散発、住民は不安と寒さで眠れぬ夜を過ごしている。
(2/5 Reuters)
<注1> 07年6月、ハニヤ氏はアッバース大統領によって首相を解任され、ファイヤド氏が首相に任命されました。また、アッバース大統領の任期は、今年1月9日までとなっています。法的には、3氏の地位とも問題をかかえています。しかし、パレスチナ自治政府は事実上分裂しており、アッバース氏は、10日以降も大統領としての権限を行使しています。このため、引き続き、ハニヤ氏、ファイヤド氏にはいずれも「首相」、アッバース氏には「大統領」のタイトルを付すことにします。
<注2> 各ニュース記事末尾の(カッコ)内は、その主なニュース源です。必ずしも、元の記事の翻訳や抄訳ではありません。とくに断らない限り、Webサイト上の情報です。

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