先日、多くの方にご協力いただいたモニターの中で、クリームにだけ
プラスワンで加えた精油がありました。
アンケートでお答えいただいた中に、「クリームがとても甘い香りでした」とか、「バニラみたいな香りがたまらなくおいしそうでした」のような感想まで。
化粧水、クレンジング&マッサージオイル、石けんには感じられなかった、この甘い香りの正体を今日はご紹介します。
ベンゾイン―和名は「安息香」といい、その名のとおり、安らかな息(呼吸)をもたらす精油です。
そのため、古くからミルラ(没薬)や、フランキセンス(乳香)とともに、瞑想や宗教儀式の薫香として用いられてきました。
そのためでしょうか!?なぜか、この甘い香りは、少し古風な、そしてどことなく懐かしいイメージでもありますね。
このベンゾインのキーワードは「甘く、やさしく、温かく」。
体にたいしては、特に「咳」に注目です。
ヨーロッパなどでは古くから、子供の咳がひどいときなど、バニラに似た甘い香りの
ベンゾインを吸入させ、症状を緩和させたりしていました。
喘息や、気管支炎、インフルエンザなどによる、特に「
咳」などは、蒸気吸入などを行うことで楽になります。
こういった働きかけは、他の精油にも同じような働きをするものも多くありますが、バニラのような甘い香りが特に子供やお年寄りの方にも安心してお使いになれます。
また粘膜を保護するので、痰などがからみ不快なときや、声がかすれたり、しわがれたりしたときにも効果的です。
このように呼吸器にたいして、「安息香」の名のとおり、安らかで穏やかな息を約束してくれるのです。
また
ベンゾインには、血液循環を促し、加温効果により身体を温める作用があります。
そのため関節炎やテニスなどで痛めた肘などの痛みを緩和させたりもします。
実際、毎日テニスに明け暮れていた頃、テニス仲間や私は、この
ベンゾインでよくマッサージしてケアしてたことを思い出します。
心にたいしては、心を落ち着かせ、抑鬱や神経過敏、不安などをやさしく和らげ、気分を楽にしてくれます。
柑橘系やフローラル系のような、心がパ〜っと明るく華やぎ高揚するような感じではなく、不安で身を縮めているとき、そっと温かいココアやホットミルクを飲んで落ち着く…そんな情景が目に浮かぶ香りです。
お肌にたいしては、傷を治し肌を柔軟にする働きがあります。
そのためアカギレ、しもやけ、ひび割れ、乾燥した肌などへ塗布する軟膏(クリーム)へよく用いられてきました。
先日初めてアロマテラピーをご紹介した方で4日目に再度お見えになられた方がいらっしゃいました。
なんでも庭いじりの大好きなご主人が手が荒れ、特に爪先がひび割れ、どうしようもなく(実際、一年も皮膚科に通っていらっしゃったそうです)、今回奥さまがつくられたクリームを試しに塗ったところ、ひび割れが改善されたと興奮気味にご報告いただいたほどです。
それも充分頷けるのは、華麗な踊りで魅了するバレエダンサーにとって、トゥが何より大事ですよね。
彼女たちもトゥ、つまり爪先のひび割れケアや予防に使用したと伝えられているからです。
最後に
いづみ工房〜ビーズの箱の、づみさんに「
しもやけに効果的な精油は?」とご質問をいただきましたが、そのときに『しもやけは、やはり温めていくのが、血行を促すのでマッスルイーズ、ローズマリー、マジョラムスイート、ラベンダー、ジンジャー、オレンジスイート、ブラックペパーなど』とお答えしたのですが、実はとってもたいせつな精油をひとつ書き忘れていたことに気づいたのです。
それが
ベンゾインです。特にキャリアオイルとミツロウなどでつくる、クリームを
ベンゾイン主体でつくられると尚、効果的だと思います。
ベンゾインを使うときの注意点としては、とてもリラックス効果の高い精油なので、集中したいときなどには使用は控えめに。
それと樹脂から抽出した精油なので、粘性が高く、なかなか垂らしにくいこともありますが、気長に空気穴を上にして、中央口から垂らしてください。