語学を生かした仕事  8) 語学を生かした仕事

 語学を生かした仕事

     ◆ドイツ企業で働く

          ◆通訳として (筆:フラウH)


筆者名のないものはすべて「滝つぼ」の筆

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語学習得  7) 語学習得

 大人の語学

英語

     ◆映画で英語をBrush Up!:Momoirs of GEISHA

◆ラクラク英語習得法1:映画を見よう

          ◆ラクラク英語習得法2:発音矯

     ◆ケンブリッジ英語検定試験 (筆:松本)



ドイツ語

          ◆ドイツ語レッスン体験談:その1

     ◆ドイツ語レッスン体験談:その2

◆ドイツ語レッスン体験談:その3


オランダ語

オランダ語の習得

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教育・セオリー  6) 教育・セオリー

 教育・セオリー
          ◆バイリンガル教育: 「バイリンガルの科学」

◆カプラ講習会レポート: 吉川講師

          ◆お勧め図書: ゲーム脳の恐怖

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日本との適応  5) 日本との適応

 日本との適応

          ◆海外での日本教育: 子供に「日本」をどう教えるか

     ◆海外での子供の教育: 「我が家の選択」

     ◆帰国子女教育: 日本での受験 (筆:サピックス 小森)

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ペアレンツリンク  4) ペアレンツリンク

 ペアレンツリンク  
     (英国の子育てサポート:ペアレンツリンクの研修レポート)

      ◆PL: 「子供の自尊心を育てるには」

   ◆PL:「子供にレッテルを貼る」

◆PL: 「理想的母親像という名の罠」

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アイデンティティー  3) アイデンティティー

 アイデンティティー

          ◆シトワ エン ドュ モーンド(世界の住人)

      ◆12: 「お前は、なに人だ?」

 ◆コウモリとカメレオン

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セミリンガルの恐怖  1) セミリンガルの恐怖

 読者からのコメント

        ◆読者からのコメント

   ◆皆様からのコメントにお応えして



 滝つぼ子育て&教育体験談

      子供に英語で話しかける勇気 (1995年8月)

 ◆子供の教育と私の成長

           ◆ビジネスと子育て

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セミリンガルの恐怖  サイト紹介

 セミリンガルの恐怖

          ◆第1話: 「セミリンガルの恐怖」

    ◆第2話: 「大人のセミリンガル」

◆第3話: 「うちの子は大丈夫」

        ◆第4話: 「バイリンガルに育てなければ!」

    ◆第5話: 「バイリンガルの心の傷」

◆第6話: 「セミリンガルの育て方」

        ◆第7話: 「セミリンガルからバイリンガルへ」

    ◆第8話: 「日本語だけで育てた下二人」

◆第9話: 「イギリスの教育レベル」

        ◆第10話: 「フランス語への適応」

    ◆第11話:「混ざらないフランス語と英語」


◆第12話:「お前は、なに人だ?」

        ◆第13話:「相乗効果を生むヨーロッパ言語」

    ◆第14話:「難しい日本語の保持」
      
◆第15話:「言語と性格」

        ◆第16話:「人種差別」

    ◆第17話:「日本への適応」

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インデックス  サイト紹介

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 滝つぼ子育て&教育体験談

      アイデンティティー

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 日本との適応

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 語学を生かした仕事


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タイトル  サイト紹介

どの言語も発達が不十分できちんとした母国語をもたないことを「セミリンガル」と呼びます。では、「セミリンガル」と「バイリンガル」の違いは一体、何なのでしょうか?

子供にとっての「語学教育」は大人の「語学習得」とは異なり、知能の発達や性格形成、精神面、文化面など、言葉だけでない多くの要素が絡んで来るものです。

また、結果的には「最終的にこの子がなに人になるのか?」という「アイデンティティー」の問題となる事も忘れてはいけないと私は思います。


このブログでは「バイリンガル教育」や「海外での子育て」「アイデンティティーの問題」などを取り上げております。もし良かったら、お読み頂き、ご意見、コメントなどを頂ければ幸甚です。宜しくお願い致します。 滝つぼ

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子供の教育と私の成長  2) 滝つぼ体験談

子供の教育と私の成長 TB060

子供を育てていると、「あの頃の自分」を振り返り、「子供には自分よりもっと良い人生を送って欲しい」という欲も出て来るものです。子育てを通して私自身も成長し、変化していきました。 筆:滝つぼ

学歴偏重主義家庭

私の父は「東大に行かざる者は人ならず」という学歴偏重主義者だったので、私は「県で最高の高校そして国立大学に行けないようなら、生きる資格はなし」と言われて育ちました。私の成績が悪いと「子供が馬鹿なのはお前に似たからだ」と言って母を責める父への憎しみをエネルギー源にして「いつか父を見返してやりたい」という思いで必死に勉強した私です。

でもいくら頑張っても所詮、私が東大に入れるはずもなく、私は「父の失望」を浴びながら、滑り止めで受けた私大に入学し、そこでも悔しさをエネルギー源にしてESSに入部し、大学の4年間、徹底的に英語を勉強し、大活躍しましたが、それでも矢張り父には私を認めてもらう事はできませんでした。

いつしか私は学歴でしか人を判断する事ができない愚かな父を許す事ができるようになり、「そんなお父さんのささやかな夢を叶えてやる事ができなくて可愛そうな事をしたな」と父を気の毒にすら思えるようになりました。

呑気派の夫との出会い

当時は向上心と野心の塊で、リラックスしたり時間を無駄にする事に罪悪感すら感じられた私が「我が辞書に努力、忍耐、根性という文字はない」という呑気派の夫と知り合い、「人間こんな風にリラックスして生きてもいいんだ」という事を始めて知りました。

夫はイギリス人なので、夫とダラダラ過ごす時間も私にとっては英会話の時間であり、「自分の英語力が向上している」という安心感を持つ事ができたので、夫と一緒にリラックスする事も苦痛ではありませんでした。

いつしか私は「ゆとりを持った生き方」の素晴らしさを知り、自分に自信を持つ事によって、他人からの評価があまり気にならなくなって行きました。

教育ママゴン時代

ところが不思議なもので、自分で子供を持ってみると「子供をバイリンガルに育てたい、幼児の頃から脳に刺激を与えて英才教育をしないといけない」という焦燥感に苛まれ、私は「教育ママゴン」になってしまいました。

長男にやらせた習い事を数え上げればキリがありません。まだ幼児のうちから公文教室、タンブル・トット、ダンス、水泳、ピアノ、鈴木式バイオリン、空手、陶芸など「良い先生がいる」と聞けばどこまででも子供を連れて行き、子供のスケジュールは毎日ギッシリと詰まっていたものです。もちろん学校も近所で評判の良かった有名私立に3歳から入学させました。

お金を払っている、という焦りから、子供を毎日のようにしごいていました。子供が泣こうが嫌がろうが「子供のため」という大義名分と、「子供の学力=自分の評価」という焦燥感が私をどこまでも頑張らせ、追い詰めたのです。

いくら教えてもできるようにならないと苛々して子供が憎たらしくなってきて、声を上げたり時には子供をぶってしまう事もありました。こうして、いつの間にか気が付いてみれば、あんなに「理不尽だ」と思っていた父と私は同じ事を子供にしていたのです。

ギーギー鳥の誕生

そんな私が「教育ママゴン」に飽きてしまう要因となったのが、次男の誕生です。次男は生まれつき気性の烈しい性格で、とにかく24時間、私の身体に張り付いていなければ凄まじい声でギーギーと泣き喚くので、私は寝不足と重労働でいつも疲れていたものでした。

もし次男が初めての子供だったら、自分の子育てが原因かと落ち込んだ事だろうと思いますが、素直で穏やかな長男を育てた経験から「これもこの子の個性」と受けとめる事ができました。

そんな次男は3歳になるかならずで読み書きに興味を持ち始め、私が教えもしないのに、長男から教えてもらったとかで、いつの間にかアルファベットを全部覚えてしまいました。「もしやこの子は天才なのでは?」と私が期待したのは言うまでもありません。が、

しかしその頃には末娘も誕生していたので、私は3人の子育てに追われ、次男の英才教育なんかやっているゆとりもなく、「ほっといてもできるみたいだから、ラクで良かったわ」という事で、次男の事は手抜きをしてしまいました。

私があれ程までに全身全霊を注ぎ、手塩にかけた長男は教えても教えても、ちっともできるようにはならず、私が何もしてやらなかった次男はちょっと教えただけでもドンドンできる。

確かに子供に手をかければそれなりの効果も出るので、「親の努力=子供の成績」という方程式がある程度は成り立つのも事実ですが、最終的には本人次第、親ができる事には限度があるものなのだ、という事をこの対照的な2人の子育てを通して痛感した私でした。


ワーキングマザーとなって

フランスに来てからはフランス語ができないので宿題をみてやる事もできないし、仕事にも復帰したので、今では子育ては放任状態となっています。

そんな私も時には「うちの子供達は、こんなんでいいんだろうか?」という焦燥感に襲われる事があり、「お母さんは仕事を辞めて、これからはあなた達の教育に専念するから」と突然、宣言する事があるのですが、私が「恐怖の教育ママゴン」だった時代を覚えている長男は顔面蒼白となり、「お母さん、せっかくだから仕事は続けた方がいいと思うよ。僕たちは大丈夫だから」と、私を説得にかかります。

「お母さんはあなたの年にはもっと勉強したわよ」と言えば、「そ〜。お母さんは苦労したんだねえ。」と私を慰めにかかる子供達。こんな呑気な子供達を見ていると、「フランス人達に混じって勉強しているんだから、落第さえしなきゃ、いいとするか。」と思えるようになってしまった私なのでした。


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コウモリとカメレオン  3) アイデンティティー

2000年の1月にイギリスからフランスに移住して丸8年。イギリス人の父と日本人の母を持つ子供たちの心の故郷は、ここノルマンディーなのです。  筆:滝つぼ

心の故郷ノルマンディー

三人の子供たちも16歳、12歳、10歳となり、それぞれに親しいお友達も近所にいて、ソーシャル・ライフも充実している様子です。近所の子供達は我が家が気に入っている様子で、次々と子供達が我が家に集まってきます。

私も夫もフランス語ができないし、私はいつも働いているしで、親達は子供達のお友達作りにはまったく貢献しませんでした。イギリスにいた頃は私もイギリス社会に溶け込もうと努力したものですが、フランスに来てからは、すっかり手抜きをしていたので、この人間関係は親の力を一切借りず子供達が自分達の力で築きあげたものです。

移住した当時7才だった長男はフランス語もまったくできない状態で学校に放り込まれ、母国語を変更させられ、自力でお友達を作って、この社会に溶け込んで、今の人間関係を確立させるまでに、並々ならぬ苦労をしたのだそうで、「もう、二度とあんな思いはしたくない」のだということです。

イギリス人でもなく、日本人でもなく、フランス人でもない子供達は、どこの社会にも完全には属する事ができません。でも、子供達は自分達の力でノルマンディーの人々に受け入れられ、このノルマンディーを「心の故郷」と感じているようです。

コウモリとカメレオン

私が思うに、異文化の中で生活する時、「コウモリ方式」を取る人と「カメレオン方式」を取る人と、2つに分かれるような気がします。「コウモリ方式」というのは自分の都合に合わせて方針がコロコロと変化する事。「カメレオン方式」というのは、自分の置かれた環境に同化して、そこでの常識に従う事です。方針が変化する点では両者は似ていますが、この2つは大きく異なります。例えばこんな例がありました。

以前、レストランで、ある事について日本人のお客様に「ここはドイツなんだから、ちゃんとドイツ式にやって下さい!」というご指摘を受けました。「そうでしたか。それは失礼しました」という事で、ドイツ式を取り入れました。

しかしその方は、あれほどドイツ式を主張したにも関わらず、レストランではチップを置くのがドイツ式ですが、それについては日本式に切り替えてチップは置いて行きませんでした。

つまり「コウモリ方式」というのは、自分の都合や利害に合わせて「いいとこ取り」をすることです。一方「カメレオン方式」は、たとえそれが自分の元々の文化や常識とは異なり、自分にとっては不利だったり不都合だったりする事でも、潔くその環境のしきたりに従うやり方です。こういう生き方をすればたとえ外国人やよそ者であったとしても、その社会ではきちんと受け入れてもらえるものなのだと思います。

カメレオンに徹した子供達

うちの子供達は小さい頃から「みんなと違う事」を強いらされて生きて来ました。イギリスでも日本でも片親は外国人。フランスでは両親ともが外国人。「みんなと違う事」は子供達にとっては「耐え難い苦痛」なのです。

そんな環境の中で周りから「なんだ、僕らと同じだね」と扱ってもらう事は、子供にとっては死活問題。自己防衛本能が働いて、瞬時にその環境ではどんな風に振舞うべきなのかをいち早く察し、その環境の中に同化して「皆と同じになる」事をうちの子供達は本能的に学び、身に着けたのだと思います。

イギリス人のお父さんと日本人のお母さん。こんな特殊な家庭でも周囲から「仲間はずれ」にされる事なく、自分達の幸せを自分達の手で勝ち取った子供達。フランス語もドイツ語もできるようにならず、日本人社会の中だけで生きている私としては、そんな子供達に我が子ながら、「アッパレ!」と、褒めてやりたい心境です。


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シトワ エン ドュ モーンド  3) アイデンティティー

シトワ エン ドュ モーンド(世界の住人)

私は日本人でありながらイギリス人と結婚し、今はフランスで生活している。そんな親を持つ子供達にとって、こんな事はとても迷惑な話だ。本当の意味でうちの子供達はイギリス人でもなく、日本人でもなく、フランス人でもない。だから自分のアイデンティティーを持てなくて可愛そうだという見方もできる。

そのため我が家では子供達に、「じゃあ、お前は一体、なに人なんだ?」と聞かれたら、「シトワ エン ドウ モーンド」つまり、「世界の住人だ」と答えなさい、と教えている。先ほどと逆の見方をすれば、うちの子供達はイギリス人でもあり、日本人でもあり、文化的にはフランス人でもあるという、欲張りで恵まれた環境にあるという見方もできるわけだ。

過去の歴史を振り返って見れば、これまでに引き起こされた戦争はすべてこのアイデンティティー、つまりグループ意識が原因となっている。そしてそれはある時は宗教として、ある時は国民として、またある時は肌の色など、種類は様々であるが、すべてはこの「アイデンティティー」に起因している。自分と同じグループの人々さえ幸福ならば、あとの人はどうなってもいい。死のうが苦しもうが、ざまあミロ、というわけだ。

本来、宗教というものは、人間が幸福になるためにあるべき物なのに、これまでの戦いの殆どがこの宗教上の問題から発足しており、それは現在でも続いている。自分の信者だけを救い、信者以外はどうなってもいいなんて、ふざけた話だ。神格の高い本当の神様であれば、信者であろうがなかろうが、世界人類、ネコも杓子も、すべてを救って下さるはずだ。信者以外を排斥しようというのなら、それは神様の意図ではなく、時の指導者の意図によるものであり、信者は利用されているだけに過ぎない。

外敵をつくる事で内部を団結され、その仲間意識を利用して、時の支配者は自分の勢力をつけて来た。ヒットラーはユダヤを、日本人は中国人や韓国人を、白人は黒人を、それぞれ虐待した。これらも全ては自分達以外の人種は人間ではないという考え方、つまりは「アイデンティティー」に起因している。

ところがうちの子供達のように世界各国に血のつながった親戚や、友人がいたらどうだろう。イギリスに祖父母や叔父、叔母、イトコ達がいるのと同様に日本にもいる。オーストラリアにもイトコがいるし、アメリカにも遠縁があり、フランスにもイギリスにもベルギーにも大勢のお友達がいる。私とて、その他にはポーランド人、ドイツ人の友人もいるし、その他にも色々な国の知り合いがいる。自分にとって「この人が傷ついたら直接悲しい」という人達が世界各国に散らばっていたら、どこの国とも戦争なんてする事はできない。

人類愛とか世界平和といった哲学的な言葉を使うと実感のわかない概念だったとしても、うちの子供達に「もし、イギリスと日本が戦争になったら、日本のじいちゃんやばあちゃんが死んでも、イギリスのグラニーとグランダディーが死んでもどっちも悲しいでしょ?」と聞けば、迷わず「うん」と答えが返って来る。そして、「人間には誰にでも家族がいて、それと同じ気持ちを皆が持っている」と説明すれば、世界中の人達の幸福を願うべきなのだという事を単純に理解する事ができる。

とかく狭くて閉鎖的な環境の中だけに暮らしていれば、気心の知れた「うちわ同士」には安心感を持ち、「よそ者」に対しては排他的になるものだ。そしてその「よそ者」にも家族がいて、親戚がいて、愛する人達がいるのだという、余りにも当たり前の事実を忘れてしまう。

但し、ここで忘れてはならないのが、このアイデンティティーには、「他のグループに対して自分のグループの方が優越である」という思い込みが誰にでも根底にあるという点だ。

西洋諸国では「自分達は世界のリーダーであり、世界中の平和は自分達の肩にすべてかかっているのだ」という傲慢な自尊心の元に無関係な他国の問題に武力介入しては余計に状況を悪化させて来たし、また「自分達の優れた文化を可愛そうで劣っているほかの文化の人に教えてあげて、幸せにしてあげなければならないのだ」という使命感までをも伴うおせっかいのために、多くの国の人々が価値観を喪失させられ、迷惑を被ってきた。

日本は戦争に負けた事によって、突如として西洋式の生活習慣や考え方を押し付けられた。それによって戦後、日本人はアイデンティティーを失い、価値観の拠り所を求めてずっと苦悩して来た。民主主義とか自由とか個性の尊重とか、これらの思想は元々が自分達の社会から必然的に生み出された概念ではないから、表に掲げているだけで、実際には誰にもよく理解できていなかったため、「自由イコール自分勝手」という単純な方式をもってして、多くの人々が利己的になり、物欲主義に陥ってしまったのだ。

しかし、これらはたまたま西洋人が時の権力を握ったからそうなっただけで、日本人が権力を握れば日本式に、ユダヤ人が握ればユダヤ式に、アラブ人が握ればアラブ人式に、それぞれが同じ事をしたはずだ。

だが本当の意味で「アイデンティティーを持つ」という事は、他人のアイデンティティーの存在をも認め、それを尊重しなければいけない。うちの子供達は日本の家では玄関で靴を脱ぎ、お風呂は外で洗うが、イギリスでは靴のままで、お風呂の水は外に出してはいけないという事を身体で知っている。

靴を脱ぐ方がいいのか悪いのか、お風呂は外で洗う方が良いのか悪いのか、優劣をつけようとすれば争いとなる。こうした違いに優劣をつけるのではなく、違いは違いとして理解する事が他人のアイデンティティーを尊重する第一歩だ。

「世界の住人」である私達はそれを「人権の尊重」とか「相互文化の理解」などといった哲学的概念としてではなく、もっと低次元で身近な、当たり前の常識として知っている。つまりは、人と人、文化と文化をつなぐ架け橋となる事のできる素晴らしい人種なのだ。だから「あなた達は世界の住人である事に誇りを持って生きていきなさい」と、私は子供達にそう教えている。


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子供の自尊心を育てるには  4) ペアレンツリンク

子供の自尊心を育てるには

〜イギリスの子育てサポートグループ
   「ペアレンツリンク」の研究レポート〜


親家業ほど重要ではあるけれども疲れるものはありません。天使のようなお子様に恵まれた方ならいざ知らず、我が家の様にギーギーガーガー動物園状態になっている場合は、どうやって怒鳴らずに日々子供と付き合って行ったらよいのかが重要な課題となります。

子供との関係がうまく行かない、子供がどうも自信がない等といった悩みは、親にとってはとてもつらいものです。その上、親が元気でないと子供にも反映します。

そこで、私が参加した「ペアレンツリンク」という英国人の母親セミナーの内容を日本語で簡略にご紹介致します。

自分を鏡に写すとき、鏡の中の自分を他人の目から見る実態より、その時の自分の心の状態によって、自分にとっての事実が異なるものです。

私なりに定義すれば自尊心とは「いかに自分が自分に満足するか」という事だと思います。

生まれたての赤ちゃんは自分を知りません。自分に送られるメッセージから自分がどんなものなのかを判断しようとします。

ですから愛情を注げば「自分は愛情を注ぐに値するもの、大切なもの」と信じ、それが精神の安定と発達に重要な役割を果たします。逆に、常に否定され批判され続けた経験は「自分は駄目で価値のないもの」と信じさせ、自信を失わせます。

役に立つからとか、いい子だからとかいった条件付きではなく、ただ自分の存在自体が価値のあるものだと信じる事が自尊心の第一歩なのです。英語ではGolden Centreと呼ぶ自分の奥底に存在する実態の価値を認めることです。

親がどんなに願っても、子供が苦痛を味わう経験を阻止し切れるものではありません。魚を与え続ける事と、魚を取る道具や手段を与え、自分で魚が取れるようにしてやる事と、どちらが真の意味での手助けとなるのでしょうか。

ご自分が自信を失っている時、どんな事が助けとなり、逆にどんな事が不快だったかを時には見直す事も大切です。子供が感情的になっている時には理屈で諭そうとするよりは、まずは勘定の問題に焦点を置くと良いでしょう。

嫉妬や怒り等のマイナス感情も、感情を持つ事自体を否定してしまうのは良くありません。子供はその感情を持つ自分がおかしいと思い、自分の感情や自分自身の価値を否定する事になります。

まずは子供がその感情を持っている事に対して理解を示してやりましょう。その上で、そういった感情に対処する方法を教えてやると効果的です。

子供は自分を認めてもらったことで満足し、合理的な解決策を納得できるものです。こうした経験の積み重ねにより、子供は思い通りにならない事に対する自分なりの感情処理方法を身につけて行きます。

頭の中にピンクの象を描いて下さい。そして次にそれを打ち消してください。まだ象は頭の中に残っていますか? 人間は言葉で行動のイメージを作るものです。

そのため、子供に注意する時には「走るな、こぼすな」等の否定文を使うより、「歩きなさい、両手で持ちなさい」と言った肯定文を使う方が言葉による自己暗示を効果的に利用できます。

すべての行為は時と場合によってすべきであったり、してはいけなかったりするもので、「投げる、走るなどの行為も、それ自体が「禁止の行為」なわけではありません。

行為自体を罪悪視するのではなく、「投げるのはボールね。走るのは運動場でね」といった肯定的な行動と併せて子供に想像しやすいイメージを与えてあげましょう。

「あなたのせいでお母さんは頭が痛い」など、子供を攻める叱り方は子供に「責任を他人に押し付ける方法」を教えているようなものなので、注意しましょう。

逆に、「お手伝いしてくれたから、お母さんは嬉しいわ」というような言い方は、一見、褒めているように見えますが、実際には「条件付の愛」という印象と、「常にその行為を繰り返す事を期待されている」というプレッシャーを子供に与える可能性もあるので、要注意です。

褒める時は「上手ね、偉いね」と言うだけでなく、どんな事をしたどんな点がどのように良かったのかといった具体的な褒め方を心がけると、子供の自尊心を育てるのに大変効果的ですので、ちょっと試してみて下さい。


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子供にレッテルを貼る  4) ペアレンツリンク

子供にレッテルを貼る

〜イギリスの子育てサポートグループ
   「ペアレンツリンク」の研究レポート〜
TB007

日常の生活を振り返ってみると、頭の悪い子だの駄目な子だのと、私達は何の抵抗もなく子供の人格に対して単純に分類わけして、子供にレッテルを貼っているものです。

では、ここでご自分が子供だった頃のことを思い出してみましょう。悪いレッテルを貼られた時、どのように感じられたでしょうか。

「劣等感を持ったり、自分を過小評価するようになった」、「そう言われて頭に来たから、わざとそうしてやれと余計に悪くなった」、など、マイナスの結果が殆どでした。中には「奮発してそうじゃないと証明しようと努力した」という前向きな意見はあったものの、これもいくら努力しても否定され続けてしまうと、結局は自信を失う結果となってしまうようです。


では、逆に良いレッテルを貼られた時はどうでしょうか。「自信をもった」、「自分を過大評価して鼻が高くなりすぎた」等という意見の他に、「そう言われてそうせざるを得ないプレッシャーに苦しんだ」という人もいました。

ある人は『親切な子』と言われて来たので、弟や妹が自分達の分のお菓子を食べ終えてなお、彼女に「ちょうだい」とねだって来ても、「これは私の分よ」と断る事が、つい最近になるまでできなかったのだそうです。

つまり、周囲から「この子は常にこうする」と期待されてしまうと、そうしなかった、またはそうできなかった時に自分の存在価値を失ってしまう事を意味するわけで、子供にとってそれは大変なプレッシャーなのです。

この場合、得に危険な事は「自分自身に嘘をついている事に本人すら気がつかないこともある」という点で、親が本人の意思を確認したりしても、子供は「親が子供にそう答えてもらいたい」と思っている答えを本能的に読み取ってその通りに答えたりするので、隠された子供の本心を本人から聞き出す事ができない場合もあるという点です。

子供にとって親から褒められる事や親の感心を引く事は死活問題であり、その為にはそれにそぐわない自分の性格や感情は存在すべきものではなく、心のバケツに突っ込んで蓋をしてしまい、なかった事にしてしまうものなのです。

しかし、それを長年くり返していくうちに、バケツの中に閉じ込められた本当の自分は行き場もなく蓄積されていく一方ですから、そのうちに中で腐食し、ガスまでたまり、いずれ大爆発を起こしたりする事もあるわけです。こうして「ある日突然、人が変わってしまって周囲がびっくりする」という事が起こったりするものだと思います。

人間には誰にも様々な側面があるものであり、環境や立場、相手によっても、また、その日の気分によってすら正確も態度も能力までも変化するものです。にもかかわらず、「お前はこういう奴だ」と一方的に決め付けることは、子供の微妙な変化を受け止めてやる努力を怠っている事でもあります。

つまりは一つの事象ですべての人格を評価するのではなく、その場その場でやった事や出て来た結果に対してのみ、叱ったり褒めたりするように心掛ける事が、子供にへんなコンプレックスを与えたり、性格をゆがめたりせず、子供の素直な成長を促す為にとても大切な事なのです。

叱る時は単に「悪い子だ」と言うのではなく、「今、あなたのした事は悪い事であり、直して欲しいから注意しているのであって、貴方を嫌いになったわけではない」という点を明確にして叱る事が大切です。

一方、褒める時は、その結果や行為を繰り返す事を期待しない、そうでなかったからと言って親からの愛情が変わるわけではないという逃げ場を子供に与えてやるなどの配慮をしながら褒めると良いでしょう。

レポーターより:
親の側からすれば、誰もが子供に良かれと思ってやっている事なのに、ほんの少しの言葉の使い方の違いで、こんなにも違った結果を招くものだとは、、、子育ては奥が深く、また、これは子育てだけではなく、職場のボスと部下の人間関係にも通じるものがあり、大変関心させられました。


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