フランスはなぜサルトルのような思想家を輩出するのか。国家公務員試験などでも試験の範囲をあらかじめ公表するということをする。それは試験を通して勉強させる習慣をいやおうなくつけさせることでもある。受験生の中には試験官を遙かに超える能力を持つ者も時々現れると言う。その受験生は試験方法を糞みそに貶しても話がロジカルであれば合格させるという懐の深さがこの国にはある。Il a raison,つまり彼は正しいとなる。
リセ(アンリ四世校)で哲学の講義をしたアラン。哲学の試験ではあらかじめ命題をあたえるが口答試験が重視される。教育システムは日本と180度異なる。国益を担う人財を創るためである。25歳でその人口の0.01%を選抜し、将来、国の最高幹部の50%を占めさせる、というのはフランスの国家エリート養成の特徴の一つである。