8月3日。
海抜3810m
富士の頂よりはるか高い、そんな場所に巨大な湖がある。
ペルーとの国境にまたがって広がる、世界最高所、神秘の湖ティティカカ湖。
いくつかの文明がここで興り、滅びた。水がつくる歴史に思いをはせる。
朝早くラ・パスから、ティティカカ湖湖畔の町コパカバナに向かう。
ここからおれの旅の流れは少し変わる。今までうまく行き過ぎていたのかもしれない。
出発してまもなく尿意をもよおす。
三時間で着くというので我慢しようと決心したのが誤りのもと。
とても途中で止まれそうにない断崖絶壁、急カーブの続く道で尿意が限界に達する。
人間こうなると意識がどこかに飛んでゆくもので、歯をくいしばり、ひげを抜きむしり(悪癖)、冷や汗をかく。
バスが止まったときには、ここがどこかもわからず、荷物もおいて、慌ててバスを飛び出す。去り際に、「おれが帰ってくるまで待ってて!」と運転手に言い残すのが精一杯。
…
用を足しながら、冷静さが戻ってくる。荷物!!!
こう云う時に限ってなかなか勢いは衰えず、あせる!!!!
事を終えて、バスに走る!!
唖然
バスがない!!!!!!!!!!!!!
えええ、、、、、、、どうしよう。。。。。。。。
と
不意に目に飛び込んでくる光景にまた唖然
バスが湖に!!!!!(てかもうティティカカ湖に着いてたのか!!!!!)
叫ぶおれ!
「おーい、おれおれ!!おれを忘れてるよ!!(必死!!)」
笑うボリビア人。いやいや、笑ってないでさ!!
結局行っちゃう…
あ〜あ…
あれ?よくみると
横に船着場が…
乗客が小さな船で対岸に運ばれている!!
そういうことか!!(でもなぜバスと乗客を分ける必要があるのだろう?)
というわけでおれも小船に揺られて、対岸へ。
バスにも追いつき一件落着◎
と思いきや…
マフラーがない!!!
一昨日買ったばかり、使用回数一回のマフラーが!
テンパって探す!おれの慌てっぷりに気づいた乗客が他の乗客に呼びかける。
「ちょっと、若者が困ってるわよ!!足元にチャリーナ(マフラー)落ちてないか探してあげてよ!!」
一転、車内は騒々しくなる。
「落ちているのを見たわよ!」
「トイレに走っていったときに持っていって、そのまま置いてきたんじゃないのか?」
口々に好き勝手言うボリビア人。
結局見つからない。完全におれのミスとはいえ、、、盗まれた…
初の経験。
結構しょっく…こういうのって自分は大丈夫って思ってるって本当だね。
慣れてきて、油断してるときに起こるもんで。
気持ちへこんでるとこに、隣のおばちゃんが追い討ちをかける。
「ほんと、気をつけなきゃだめよ、若者(なぜかボリビアの婦人方はJoven(ホベン「若者」)と声をかけてくる)。明日からコパカバナは聖母祭だからいっぱいペルー人も集まってて危険だから特に!!」
危険なのはボリビア人(お前ら)じゃないのか、と内心腹立たしく聞いていたが、、、、
ちょっと待てよ、聖母際+(ペルー)人がたくさん集まる=レストラン、ホテルの価格が高騰!!
この方程式!!!???
…やっぱり当てはまるみたいです。。。。。。
実際、聖母祭なるものに興味はない。金と時間の節約を狙って、目的地への到着を焦ったことが完全に裏目。いやな循環が来てる気がする。。。。
いやな情報ほど的中してるもので、、
ホテル一泊75boli!!!!!!(1400円くらい)高い、高すぎる!!!!
交渉に交渉を重ねて、30boli(540円くらい)まで値切る。(聖母祭の前日ということで、客の集まり具合によって部屋を変わってもらうこともあるという条件付だが)
そして通された部屋が湖一望のgood view◎
いやはや、悪いことはそう続かない。
街を散策しようと、宿を出た瞬間に、この旅で初めての日本人、「ミヤ」(21歳、三重人)に出会う。
ミヤとの出会いはこの旅で一番の思い出かもしれない。
ティティカカ湖の6日間を一緒に過ごすことになる。
ミヤと話し込むうちに、夕暮れが来る。
夕焼けを見に、海岸を歩く。
マリファナばっかり吸ってるミヤ。
スペイン語話せないのに、南米を11ヶ月も旅してて、ベネスエラで身包みはがされるは、コロンビアでスキミングにあうはとマジぎりぎりの一人旅を送っている。
マフラーなくしただけでへこんでたのがあほらしい。
変な宗教とかにすぐのめりこみそうなくらい、神話とかミステリーチックな話が好き。
てかただのバカ。
でも読書が好きらしく、変なところで話が合う。
音楽やってて、アメリカで一旗挙げたいっていってたけど、
最近のメールで、やっぱり日本に帰ることにしたみたい。
元気でやってるといいけど。
ミヤと夕飯を食う。
“トゥルチャ”っていうティティカカ湖で捕れる魚を食った。
うまい!!!
海のない国ボリビアで魚に出会えるとは!!!
メシ食いながら、明日は物価の高騰から逃げるため、どっか適当な島に逃亡を図ることを画策する。
そんなこんなで大満足◎
部屋に戻ると、親父が開口一番、
「やっぱりペルー人の入りが半端ない。荷物別の部屋に移しといたから」
ええ。。
約束してましたけど、
代わりの部屋が
工事現場に、クッション置いただけ。。。
死ぬほど寒い。寝袋を持ってなかったら、確実に風邪の一つはこじらせていただろう…
翌朝、これはいくらなんでもひどすぎるって切れ気味で交渉したら、朝食タダで出してくれた☆
というわけで、この日は伝説の眠る島、太陽の島を訪れます!
写真↑朝のティティカカ湖。バスは大挙して押し寄せるペルー人のもの。
「なんで(ボリビアの)コパカバナの聖母祭にペルー人がいっぱい来るの?」って知り合ったペルー人に聞くと、「土着の聖母を信仰してるから」だって。ティティカカ湖はペルー国境にもまたがっているし、何よりこの地域のペルー人、ボリビア人は国籍こそ違えど、民族的、文化的に共通している。にも関わらず、この土地のボリビア人は「ペルー人は危ない!」という。国境。アイデンティティとは何か。
写真↑朝もやのコパカバナ。

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