先日ご紹介したインベブとアンホイザー・ブッシュの件ですが、やはりと言うかオーランドセンチネルに記事が載っていました。
先に書いたように、シーワールドは SeaWorld、 Aquatica、 Discovery Cove、 Busch Gardens さらにはその他の全米の6つのパークを所有するBusch Entertainment Corpの持ち物ですが、この親会社がバドワイザーで有名なAnheuser-Busch なのです。
そのAnheuser-Busch がベルギーを本拠する世界最大級のビール会社InBevに買収されようとしている訳です。
インベブは、過去も買収したビール会社で徹底的なリストラを実行し、ビール事業と関係のない事業はことごとく売り払ってきただけに、もし買収が成立すれば確実にBusch Entertainment Corpは売却されるでしょう。
一方、アンホイザー・ブッシュのほうも、買収を阻止するために経営効率を高めれば、主幹事業と関連のない事業は売却せざるを得なくなってくるのではないか、と見られています。
実は、この動きとはまったく関係なしに、実はBusch Entertainment Corpはその拠点をアンホイザー・ブッシュのあるルイジアナからOrange County という所に移動し、各地にあったオフィスを集約していた真っ最中だったのです。
さらに、 "Worlds of Discovery" をテーマに掲げ、アンホイザー・ブッシュの名前からはなるべく遠ざかろうとしていたという事実があります。
これは、売却を意図したものだったのでしょうか?
実は、インベブが最終的にはアンホイザー・ブッシュに手を伸ばしてくるだろう、という話は数年前からうわさとしてはありました。
それを見越した動き、とすれば、アンホイザー・ブッシュも用意周到ともいえます。
アメリカ国内でのテーマパークの拡大はそれほど見込めないとは言われています。
しかし、現在中東やアジアでたくさんのテーマパーク建設の計画があるように、シーワールドなどのネームバリューは海外で利益をだすには十分魅力的といます。
売りに出されたとしたら、買い手として考えられる中には、(日本では有名ではありませんが) Six Flags や Cedar Fairと言った、スリルライド系を中心とした遊園地系のテーマパーク会社も考えられます。
しかし、彼らが買うにはちょっと高すぎる。
となると、どこが買うのかが興味のあるところです。
ただ、ブランド価値は相当あるため、単独でも生き残れるだけの事業だとは言われています。
この件に対して、インベブはコメントを拒否しています。
さて、どうなるのか?
こんなビール会社の買収合戦が、エンターテイメント業界に影響を与えるとはびっくりする方もおられるかもしれませんが、数年前、同様のことがユニバーサルスタジオで起こっています。
結構前のことなので忘れた方もおられるかも知れませんが、実はユニバサール映画は一度1990年に松下電器が買収しています。
ただ、日本の電機会社に映画産業をコントロールする能力はなく、その後、シーグラム社に売却。
シーグラムは、あのウイスキーのシーグラムの会社。
ここの創業者の息子が洋酒業界を嫌って音楽プロディーサーとして生きていたのが、事業を引き継ぐことになった瞬間、ユニバーサルを買収した訳です。
当時、実は洋酒業界も世界的な大買収時代で、シーグラムはフランスの洋酒会社ビベンディと合併。
洋酒部門と映画部門が分離。
ところが映画部門が世紀の大赤字を出し、仕方なく映画部門をアメリカ3代ネットワークのNBCを持っていたGEに売却、NBCと合併。
NBCユニバーサルが誕生しています。
つまり、現在のテーマパークであるユニバーサルもまた、洋酒業界の大合併時代の波をもろに被って現在があるという訳なんです。
元々アメリカの映画産業だって、山師たちが作り上げてきた部分もあります。
ある意味、これがアメリカのエンターテイメントってことなのかも知れません。
私のブログのその他のブッシュ・エンターテイメントの記事
■
ビール会社とディズニーワールド
■
今度はCirque du Soleil
■
ドバイにドルフィン?
■
シーワールドのAquatica
■
Discuss this Headline on the Discussion Boards
■
ディズニーワールドを含めディズニーの情報は、
K's Pleasure Island まで!
2008年2月の
WDW旅行記 も公開中です。
■
ミラーサイトを公開しています。