苦しい中学生活の中で、意外にも、「命綱」のような役割を果たしているのが、部活動です。
「中学入っても、部活なんか入れへんし。だって、生物部ないんやもん」と言っていたNANA。
周りの雰囲気にのせられ、とりあえず入部したものの、「自分のしたいことをする時間がなくなる」、「自分のしたくないこともしなければならない」、加えて、お決まりの「気に入らない先輩&同級生がいる」で、モチベーションは下がり気味でした。
中でも、「自分のしたくないこともしなければならない」のは苦痛でして・・・
NANAの中学の吹奏楽部では、1年生は楽器を演奏するよりも、まず「歌とダンス」をマスターしなければなりません。「ダンス」といっても、「かっこいい」系のそれではなく、どちらかというと、「お遊戯」系または「お笑い」系・・・傍目から見ても、野暮ったい感じのするものですが、これを「満面の笑顔」でこなさなければなりません。
その練習のため、一度も楽器に触れられない日もしばしば。
「オレはな、楽器が弾きたくて入ったんや。ダンス部に入ったわけじゃない!」
おぉ、似たようなセリフ、4歳のときにも聞きました。
初めて通ったバイオリン教室で、3ヶ月間、楽器を弾かせてもらえず、ひたすら、弓と楽器の持ち方の練習が続き・・・ある日、「NANAくんはな、体操やなくて、音楽がしたいねん」と言い放ったのでした。
この一言は、「もう限界!」の印ですから、「あぁ、今回も、これでおしまいだなぁ」と秘かに思っていました。
案の定、「ダンス」のある日には、「ツバメ調査に行きたいから」と休んだり、何故か発熱して早退してきたり(ちょうど、インフルエンザ騒動のときでしたから、心配しましたが、何のことはなく、帰宅すると、ピタッと収まる熱でした)・・・
けれど、「部活をやめる」という言葉は出ず・・・
学校の休みが続いたときも、週末の部活動だけは参加し、先週1週間も学校はしんどそうでしたが、「部活があるし。本番が近いから」と休まずに登校しました。
そして、昨日、ターミナル駅でのコンサートで初舞台を踏み、今日も、近くのホールでの舞台をこなしてきました。
どちらも、あれほど嫌がっていた「ダンス」でした。しかも、今日は、妙な扮装までさせられていました。ドイツにいたころ、謝肉祭での扮装(ハロウィンのようなもの)を「絶対に嫌だ!」と拒否していたNANA、その後も、自分が納得しない格好は決してしないNANAが、よく承知したものだと感心しました。
あとで聞くと、「嫌に決まってるやん。でも、やらなしゃあないやん」。
なるほど、成長したねぇ・・・
苦行へのごほうびか、先日、1年生には初めての曲の楽譜が配られました。
音符のそばに指番号がびっしり書き込まれた楽譜・・・よく見ると、バイオリンの先生の書き方にそっくりです。
「わりと、ゆっくりめの曲やし、大丈夫や」とNANA、「他の人はパーカッションを兼ねてはるし、コントラバス専門はオレだけやで」。
随分、はりきっているようです。
そのために、「耐えがたきを耐え、忍びががたきを忍」んだわけですね。
初舞台をこなしたNANAを2日間、追っかけた私はぐったり・・・
5分ほどの出番のため、連日、電車や自転車で出かけました。「2日間も来なくていいよ」という言葉を期待したのですが、「2日とも、やることが違うし」と言われちゃあ、行かないわけにも行きません。
まぁ、それでも音楽だから、スポーツ観戦などに比べると、私自身も楽しめるのがうれしい・・・ホールだと、夏や冬でも、快適に応援できるでしょう。TOTOや私の父は、去年のようなソフトボールの試合のほうがいいんでしょうけど!?
それにしても・・・
試験1週間前の「部活動停止」期間なのに、「例外」措置で、連日活動。
初めてのテストは苦戦しそうです。ま、機嫌よく過ごしてさえくれれば、成績はどうでもいいですけどね。

0