2012/2/9

憧れのドレスデン?!  NANAとその家族

昨日、NANAが受験勉強で使っていた本を眺めていて、ある建物の写真に「あっ!」…
ウィーンのムジークフェライン、楽友協会でした。
毎年、お正月に中継される、ウィーンフィルのニューイヤーズコンサートで有名なところです。

大学3年生の終わり、1988年の2月、私は学生向けのヨーロッパ旅行に参加しました。
当時はバブル経済最盛期、2〜3週間でヨーロッパ各地をまわるツアーがたくさんあって、私が参加したのも、確か21日間で8ヶ国まわるというものでした。ギリシアから始まってオーストリア、ドイツ、スイス、イタリア、スペイン、フランス、イギリス…基本的にはバスで移動、早朝にホテルを出て夜に別のホテルに到着、夕食は各自でテキトーにとり、また早朝に出発、というなかなか苛酷なスケジュールでした。
私はもともと、同じ時期、1人、ドイツで短期語学研修をする計画を立てていましたが、パスポートを手にしたこともない両親が大層心配し、「まず一度、パック旅行などで行ってみて、様子がわかってから個人で行ったらどうか」としつこく勧めていました。そこへ大学の友人がこのツアーの話を持ってきて…親の説得に疲れた私が妥協したのです。

そんなわけで、初めての海外旅行なのに、当初、あまり乗り気でなく、しかも、試験がギリギリまであったので、ほとんど準備もせずに出かけました。
ギリシアでは、慣れない生活と関心の薄さから、テンションが低いまま…
けれど、オーストリアに入ったとたん、気持ちが高ぶりました。
泊まったのは、シェーンブルン宮殿に近い古城風のホテル…
「ウィーンといえば、クラシックのコンサート」とチェックイン直後、フロントへ行き、怪しげなドイツ語で話すとすると、流暢な英語で応じてくれました。翌日の公演を予約する、という無謀な計画にも関わらず、何とか予約できたのが、なんとムジークフェライン…

町に出て、「ウィーンといえばヴィーナーシュニッテル(ウィーン風カツレツ)」と腹ごしらえをしてから、またもや、怪しげなドイツ語で「ムジークフェラインはどこですか」と訪ねながら、何とか到着。
結局、何を聴いたのかは覚えていませんが、「ムジークフェラインはどこですか」を連発したおかげで建物の名前は記憶していて…
あの有名な楽友協会とムジークフェラインが同じものであると気づいたのは、随分あとのことです。

若い日の思い出に浸りながらページをめくると、また「あっ、この建物は、確か…」。
ドレスデンのオペラ座でした。

ドレスデンに行ったことはありません。
ドイツに住んでいた1年間、出無精一家にしては珍しく、出歩きましたので、居間には、同僚がプレゼントしてくれた『地球の歩き方』がいつも置いてありました。
ある日、当時、国旗以外の絵はほとんど描かないNANAが、クレヨン何やら描いていました。
「何描いてるの?」と覗き込むと、黄色に光り輝く建物が…「これや、NANAくん、ここに行きたいねん」と『地球の歩き方』を広げて見せてくれたのが、ドレスデンのオペラ座でした。

よく出歩いたとはいうものの、それは日本にいるときに比べてのこと、超マイペースの5才児を連れ、公共交通機関を使っての外出はやはり大変です。
教会、とりわけ大聖堂が大好きなNANAのため、ケルンやウルムまで出向きましたが、旧東ドイツ領となると…治安にも不安があり、「すぐ行こう!」とはならず、「またね」と言いつつ、そのままになってしまいました。
当時はまさか、NANAがこれほど音楽を好きになるとは思っていませんでした。

もし志望校に入ることができれば、ヨーロッパ研修旅行があるようです。
ウィーンには行くようですが、ドレスデンに行くのかどうかは分かりません。
けれど、NANAがいつの日か、ドレスデンのオペラ座に行けたらいいなと思います。本人は忘れているようですが、5才からの憧れなのですから…!?
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