「いいよ。」
「ほんとにー!」
「うん。でも、すぐには無理だよ。僕は仕事のからみがあるし、今の家自分ちだし、両親にも言わないわけにいかないからね。少し、時間がほしいんだ」
「んー。でも、私は、できるだけ早くいっしょに住みたいな。一人は寂しいし」
「そうかあ。」
『まいったなあ。なんでそういう展開になるかなあ。このままずるずるいくとぬきさしならなくなるぞ。』
りおを抱きしめながら、靖典は別なことを考えていた。
あの夜から靖典は、りおに会うのを躊躇していた。
しかし、彼女からは、ハートマークいっぱいのメールが毎日何通も入ってくるようになった。
あの夜のりおは刺激的だった。さすが、モデル事務所に在籍しただけのことはあってスタイルもよく、感じ方も抜群だった。
このまま彼女と別れてしまうのももったいないような気がしてきた。
しかし、この男なんのためにキャバ嬢と付き合っているのか。
しかも、前のキャバ嬢のナオコも見た目こそは太めだが、女性としては、優しく懐の広いいい女だ。もちろんNO1になったこともある。
りのにしても、モデル並みのボディの持ち主だし、NO1でもある。
彼の好みの顔でないというだけで相当綺麗だ。
靖典という男、女を見る目はなぜか確かだ。しかし、完璧な自分の好みを求めてしまう。
そんな女などいないとわかっているのに。
しばらく付き合うとそういうところばかりに目がいく。そして、昔あった女をやたら美化して比較してしまい、別れたくなってしまうのだ。
やがては、めんどくさくなって女に無理難題を押し付けはじめる。
りのにメールをうつ。
「今、すごく忙しくて時間がとれないんだ。でも、あの晩の君をいつも見ていたいから、ガーターにブラから乳首を出した写メを送ってほしい」
しばらくすると彼女からメールが帰ってきた。
「うん。でも、早く会いたいよー。写メこれでいい?」
写メには、ノーパンで片足を抱いてブラのカップの部分をさげ、乳房が丸出しになっている女が映っていた。
刺激的な写真だ。りのの刺すようなまなざしが逆にいやらしい。
陰毛まで映っている。
「今度は、またの間から写して胸の間から顔が見えるようにして」
しばらくすると、希望どうりの写メが帰ってきた。
『バカな女だ』
意地の悪い征服欲が顔を覗かし、靖典はふっと笑った。
『じゃあ、オナニーして。いく顔が見たい』
1時間くらいすると、りのからメールがはいってきた。
開いた。
眉をよせ、O型に口をあけている。髪が頬から首に張り付くようにまとわりついている。ちょっとぶれているのだが、手前の乳首にピントがあっていて起っているのがわかる。
前に見たりののいき顔だった。
『バカな女だ』
携帯を閉じようとすると知らないアドレスからメールが届いていた。
しかし、その特徴的な規則的なアドレスが靖典には、誰からのものか直感した。
「やすくん元気?さやだよ。今度の日曜日、ピンクにいるよ。時間があったら来て。
懐かしいなあ。会いたいなあ」
一年前、突然連絡がとれなくなったさやからだった。

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