−君知るや南の国 光満ちてよ悲しき肉の−
‘06 八月一日
果てのうるま、有人最南端の波照間島一人弔い&ダイビングツアー(前回日記参照)よりあっさり帰国してしまった日に事件は起こった。デカイ旅行カバンに、ダイビング器材、みやげのハイビスカスをバカ丸出しで髪に飾り、明日からまたどうでもよい仕事をどうでもよくこなす日々に追われる心の準備中の関空発梅田行きリムジンバス車内午後三時。親友で同僚の、森Cより何度も携帯に着信がある。奴は仕事中の筈だが、これほどかけてくるのはおかしいとやっと答える三度目の着信。「もしもし?知ってるやろ、今沖縄帰りのバスん中やねん、どしてん?」ともそもそ声で話す。「あんな・・・、会社、・・潰れたで」「・・・はぁー!?」
のち、梅田にて。
早々に阿波座の職場よりおん出された森Cと合流、デカイ旅行カバンにダイビング器材、みやげのハイビスカスをバカ丸出しで髪に飾る南国帰りの女が、本日付けでプーになりましたよと本日付けでプーになった男に言われている。「給料、末締め末払いやん、それもな、全員分、いつになるかわからんらしいから、二か月分、もらえるかもわからんで・・。俺、いろいろ聞こうとねばっててんけど、もう出て行けって言われて・・。」「・・・あああ。私なんで戻ってきてんやろ。明日から仕事のつもりで今日帰阪して、ハイビスカス持ってアホみたいやわ。こんなんやったらもっと波照間にいて大阪の事なんか忘れるんやったわ・・。」「・・・」「明日からお互いヒマやろ。とにかく明日、労働基準監督署に行こ。」
登録制アルバイトの為、被害者数も私達の様にフルタイム勤務者からたまにしか出勤しない連中まで、膨大な数に上るらしく最寄の労基はその対応に追われていた。ゴネてはみたものの、やはり労基でも解決の確約は出来かねるとの事、しばらくは期待をせずにわすれるしかないのだ、って二ヶ月分の給料なけりゃ忘れたくても忘れられねぇ、私なんか給料は入っってるおもて沖縄で全財産つこたがな!!って誰に叫べばいいんかもわからん徒労の夕暮れ。家賃、どうするかな・・・。