死体が発見されたとき、語られるのは「死んだ者」であり、その死因や、あるいはそれが殺人なら犯人を探すのはよく知られた物語だ。だが「発見者」のことは多くは語られない。語られたとしても発見が完結したところで「発見者」はその役目を終える。『be found dead』は「発見者」をめぐる五つの物語だ。発見者はいかにして生きてきたか。その日、発見者はなにを求めていたか。なにが発見者を「死体」に呼び寄せたのか。それは単なる偶然だっただろうか。なにかによって「発見」がうながされたのかもしれない。就職活動をしに東京に出てきた女がいた。エロ雑誌を手に入れたいが勇気が出ないまま、本屋を転々とする中学生がいる。どうしても死体を発見しなければならない者たちもいたし、死体がすぐそばにあるのに気がつかないごく平凡な日常がある。「死体発見」にいたる五つの物語は、遊園地再生事業団新作公演『トーキョー/不在/ハムレット』の予告篇ともいうべき映像作品である。物語のなかではいつだって、「死体」は誰かに発見される。
(上記 宮沢章夫映像処女作 “be found dead” 本人解説)
10月4日
何かが忙しい。外部要因的忙しさ。というより多忙とは全て外部要因なのか。
しかしよく眠る。主たる外部要因は上記映画上映会の準備であった。直接よく知らなかった宮沢章夫氏の映画上映によくわからないまま協力しだし、参加したからにはよく動き回らないと何かの気が済まなかった。巻き込み型で、巻き込まれ、去年泥酔時に送ってもらった見知らぬおっちゃんの電話を律儀に受けながら人の為と謳った自己の為、又私は何かを巻き込もうとしている。もうどこまでが私なのかわからない。 不合理故に吾信ず。
9月27日
神戸チキンジョージにてザゼンライブ。N美ちゃんとM氏―同行の為、ウォーミングアップ程度に盛り上がろうとする。結果、体力温存で出だしとしては丁度いいペース。恒例ステージ上でのアカペラに、N美ちゃん引っ張り出されていた。
9月30日
盆前に重症を負った愛車朔太郎やっと帰還。いらんトコまで新品やんけ。
滋賀ハックルベリーにてザゼンライブ。一人。整理番号6番の為、燃え尽きる事を決意。雄琴に程近い、片田舎のライブハウスは、今夜観客動員数最高らしかった。すぐ後ろにへばりついているニイチャンの圧力にも屈せず、むしろさせるかとテッテ的に抗戦、すぐ手前にあったム戒の見る歌詞カードを守る事に成功。月に詩吟づいて朔太郎も吠える。
10月1日
今更おりると気付いた障害保険手続きの前準備、曽根崎警察にて自己事故申請。事細かに調書を取られる交通事故係内で、何故かシャブでしょっぴかれた女がこっぴどく調書を取られていた。続いて今更な現場検証。パトカーに同乗するのだった。「あっちからぴゅーと直進してきてですねえ、カラコン見えんかったからこう、イキナリガーンと、ズルズルいきまして、この辺でやっと止まって。」テキトーな距離を厳密に測量する警察の人達。
「今回の事故について、反省点は何ですか?」・・・「いや、上ばっか見とったらアカンナと。あと、夜はカラコン見えないすね・・。」
ほぼ記憶にない事柄を、事細かに確認されるのは大変辛い。
「何でそんな男と付き合ってたの?」「・・・いや、よかったんやろ、そん時は。好きやったんやろ。」「どこが一体よかったん?」「・・・・いやもー、わからん。そん時は多分全てよかってんて。知らん知らん、若気の至りや。あばたもえくぼ、頭おかしいねん。こうな、信号青やって直進予定やったからそのままぴゅー行って、突っ切る筈やったのに、暗いトコイキナリカラコンあっったからガーンぶつかって、ズルズルいきまして、この辺でやっと止まって。」
「今回の事故について、反省点は何ですか?」・・・「だからカラコン見えねえって!!」何も測量しなくても。
その晩
神戸チキンジョージの折込チラシ先行予約で当選してしまったム戒秀徳アコースティックアンドエレクトリックライブで京都。最前列で、チルアウト。
こんなにも同じミュージシャンのライブに通い詰めて、私は大丈夫なのだろうかとも思ったが、関西圏のライブでよく見かけるファンを発見、詳細は避けるが、そこまで堕ちちゃあ、いねえ。 もうどこまでが私なのかわからない。
きっと自同律の不快というやつだ。 だから測量しなくても。
