昨日僕は街で転んだ 赤い血液が手のひらを流れ 空はそんなに青くはなかったが 少し笑いが 込み上げて来たのさ ・・・ルーディー!!
と、ひと昔前に唄ったのは敬愛するBJCのベンジーだったが、私もこないだ街で転んだ。
無茶苦茶自損事故の為、誰に当り散らせばいいのか分からない。愛車朔太郎、左半身大破。主な原因、飲酒。最低や。
商売中、唐突に「銀座のすずめ」五合瓶をもらい、薦められらがまま、六 四の割合で氷ナシ水割りでかけつけ、2,3杯。今夜は宮沢章夫氏上映会の大事な企画打ち合わせやしこの辺にしといたろか・・・、と昼間から煽ったせいでやたらテンション高い自分。明日から休みの気楽さも重なって、まだ時間に余裕アリというのに堺筋を左折して、威勢よく梅田阪急あたりまでとばしていた。と!突然の衝撃!前しか見てなかったのが下向くとイキナリこんなトコに出現駐車禁止のカラーコーン!!ドベドベドベと連続倒して、ノーブレーキで思いきり転倒、左ヒジとヒざ、あとは愛車のボディを思いきりこすらせてやっと停止。その間、思いきりスローモーションだった。オニューのジーパンが破れていく様が手にとる様だ。痛いとかいうより、「なかなか止まってくれ変なー」と冷静に考えていた。ツタヤのすぐヨコだった為、出くわした人多数。「だい、大丈夫ですかあ?」大丈夫なのか私の朔太郎は、と痛みこらえて起立、起こそうとするも力が出ない、目の前で突っ立つ人間約5,6名。むかっと来た。「ちょっと誰か手貸して下さいよ!」やっと一人の兄ちゃんが協力、起こすと驚く程愛車は重症だった。「これ・・」と切れたチェーンベルトを拾ってくれた女の子が一番優しかったくらいで、何か?もうちょっと骨折れてるぽくそのまま転がってた方がよかったか?極めつけは「あの、ミナミで会った事ありませんか?」「は?」「オスカー系の・・・」ああ、キャバかよ、ふざけんな。悪いけど新地じゃ。轢いたろかコイツ。怪我を負う女をナンパする奴まで出現。今回当たれる奴おらんから悪いけどこんな事やカラコン道路置くなら反射板くらいつけんかい!!ちゅうしょーもない事に当たんで。
とにかく自分のせいである訳で。朔太郎の腹からは、ガソリンが垂れるがままになっていた。身を呈して私を守ってくれたのだった。愛車にひたすら詫びた。もうどこまで直せるかは分からない、全部自腹やし。グローブズタボロで、コレもなかったらさぞ手の甲ズル剥けやったろうなと思う。自らタクで病院。左腕とヒザがズル剥けで、胸や右腕もややひどく擦った。水につかるなと言われ、怪しくなったのは25日からのダイビング。・・・ままよとて!!
20歳の頃、バイク便で事務をしていた。皆運転にも酒にも自信あるから、ライダー連中は毎日バイクで飲みに出かけていた。タダ一人、頑として参加しなかったのは整備担当の兄ちゃんで「酒を飲んでバイクに乗るのは嫌だから」と言っていた。きっとそれは運転に自信がないとか、警察怖いしとかでなく、ひたすらバイクを愛していたからだと思う。
中途半端な自信に任せてそこまで単車に愛情を注げなかった自分を、今は猛省するのみで、当座、走れないフラストレーションをチャリで誤魔化す事になるだろう。
アレは私の武器になる。と乗り始めた二輪。何の為の、何に向けての武器か。単なる粋がりか、移動の便利さだけか。
二度と中途半端な自信は持たない。愛車に乗れない炎天下を、チャリで進みながら、走り去る様々なオートバイを羨ましく眺めた。
ツタヤまでそのままビデオ返却にいく途中、丁度事故現場を通過する。カラコンはもう設置されておらず、アスファルトには、何かを思いきり引きずった痕が黒々と伸びている。
それは私の愛馬の影だ。
