7月11日
かっぱっつぱ、ろんぱっぱ、ちょーとイイキモチィー、ドンピリピ、のんぢゃった!
チョートイイキモチィー、ウェっ!・・・のーめるのーめるのーめるのーめるらりらりら
りらりヤイヤイウッ!!
黒鉄ヒロシのイナセな美人カッパが悩ましげに腰ひねらせ始めたら、私はすでに手遅
れ。
ハワイみやげのお気にのキャミソール。真ん中には「LIFEGARD」の文字と赤十字。救命
隊だよ、バカじゃねえの、お前に誰が救える、むしろソレ、逆に私を助けてってイミじゃ
ねえの。
日曜の夜は人通り少なく心地いい。軽く酒を煽ったミナミから、怒号あげて朔太郎翻し
たけどそんな粋がり、全く不要の静かな夜。長柄橋の直線は、いつも私のスピード狂を煽
る。シールドなしのメットで100キロ以上出し、眼球から涙が溢れるままにしておくのが
たまらなく甘美だ。120は余裕で出してないと燃焼しきれない長い直線。でも穏やかな今
夜は、80キロ出せば満足で、まるでタクシーの後部座席にいる位、優雅に単車を運転でき
た。
デパス?デプロメール?安定剤と酒の効き目は明らかに別種。酒酒酒の、ネイティブ趣
味の私は、何かあると必要以上に酒を煽るが、酒は、その時点での感情をひたすら増幅さ
せる。悲しいならそれ以上に悲しく、寂しいなら、愛しているなら必要以上に愛している
と。無理に回して貰った安定剤は酒とは対極にあり、その悲しみや愛しているやらをひた
すらニュートラルで、フラットな状態に持ち込んで抑えるのだった。それは、凄く楽。何
故もっと早くコレに出会わなかったの。効かない時もあるが、効いた時の感情のフラット
さは、自分にもこんな冷静さが存在したのだとびっくりする位。少なくとも、酒より他人
に迷惑をかけない、眉間の皺も、抑えられる。だけどコレは、どういう事なのか。不安定
になった心を持ち直した状態なのだろうか、それとも、どこかを麻痺させて、自分の本当
の感情を覆っているのか。そうすると、錠剤ひとつで感情を左右される私とは一体なんな
んだろう、その程度の、感情か。酒で感情を増幅される私も、その程度の、人間か。
ベロベロでカッパの阿波踊りを浮かべて叩き付けた文章が意外好評だったりすると、こ
りゃ酒呑んで書いた方がノルのは確かやしええんかナ、とも思う。しかし本人その時点で
死ぬだの生きるだの昼メロヒロインみたいな臭い事のたもうてる訳で、多分そんな私に誰
も会いたくないだろう。ノル、ちゅう状態は、それだけ研ぎ澄まされた言葉、というより
単に酩酊状態でほぼ意味不明の言葉が溢れ出てきているだけの事だ。それは、ひたすら果
てしなく音を出し続ける為にクスリをやるミュージシャンと大差ないのじゃあ、ないか。
しかしおそらく、皆クスリも酒もやらなくても、その代わりに何か使ってる、ギターで
あったり、映画であったり、いよいよこの文章も支離滅裂めいてきたが、とにかく書く事
も、毒なんだよ、その中毒を緩和しようと更に書く。堂々巡り。発散と向上のつもりが、
自家中毒の退化に果てる。
・・・有吉佐和子がサーモスタットのない人生だったなら、私にはリミッターというもの
がないのだろう。これ以上まわすと、エンジン焼ききれますよ、と自動減速してくれるリ
ミッターが。マズイ時点がわかりません。意図して外したのでなく、元からリミッターの
ついていない旧式か、欠陥商品の様でしょう。
いつか焼き切れる時が来ます、自分の勝手さにおいて。
ベツに、破滅型を気取る気はぁ、ありません。できることなら、むしろ野に咲く花にな
りたい。過剰に何も求めなくてもそよいでいられる。もうちょっと、めんどくさくない可
愛らしい人になりたかったです。
酒と、錠剤と、地を這うスパニッシュギターに酩酊して、古い垢を落す様に、私は何か
を忘れてしまうだろう。「もうやめておけ」と声が聞えたら時すでに遅く、限界量はとっ
くに過ぎて人としての尊厳すら喪ってる。抑制力というものが皆無の私は、自己を鍛練す
るよりも、何かから逃れ続けて新たな矛先に自己を向かわせるしかなかった。退路を断た
ないと、自立する事ができないような、気がするの。
混同してる?いつも自らブチ壊し。 言い訳だって、存分にします。
だけど今夜、ほぼ眠りについている人に電話をし、相槌もないのにひたすら美しい夜
だったと一人喋り続けたのは、薬のせいでも、酒のせいでもなかったのです。返事がなく
ても、美しい夜だった。
そう思う私は素面です。それが本当の感情です。