Enchanted見てきましたよ。
楽しかったです。
やっぱり、映画ってのはこのくらいエンターテイメントでなきゃと、しみじみ思うくらい、完璧な娯楽映画に仕上がっています。
2時間を遥かに切る短さもあったのですが、映画そのもののテンポがよく、一度も腕時計を見ることはありません。boaringとはまったく無縁な映画ですね。
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おとぎの国から、「永遠には続かない」恐ろしい現代ニューヨークへジゼルが落ちてくるというのが冒頭ストーリーですけど、そのおとぎの国を描く冒頭の14分の手書きアニメがもう完全なディズニーアニメーションの自虐ですよね。
だって、あれ、ディズニー映画のどこにあてはめても使えそう。
つまり、結局ディズニーの古典アニメってパターン同じじゃん、ってことをはっきり自虐的に見せている訳です。
でも、なのにその14分間が完璧に楽しめるところが、ディズニーのディズニーたる所以であることもまたちゃんと見せているんですね。
後はまあ、ミュージカル映画によくあるような、つまりは映画館の座席に座る前に想像した通りの結末が2時間後には出るタイプのストーリーですけど、それがまた心地いいのが演出の巧みさで、映画館をでるときには納得なんです。
確かに、映画の最後に思いもしない大逆転がある映画も面白いですけど、むしろ分かっている結末を、飽きることなく2時間引っ張れる演出もプロのものと言っていいんだろうと思います。
もちろん、見終わって不満はないわけではないです。
例えば、ジゼルがデートの意味を王子エドワードに語る時までに、デートがどんなものかを示すにはセントラルパークのシーンだけでは少なすぎるような気がすること。
従者ナザエルが改心するきっかけとなるTVドラマは唐突で説得性に欠けること。
ナンシーが、ストーリー的には本当は論理的すぎてキャリアウーマン丸出しで、それがその矛盾に途中で気づくということなら説得性があると思うのに、映画ではとってもいい子で、余りに可哀そうなこと。
娘のモーガンがとっても素敵なキャラクターで子役もうまいのに、十分生かされていないこと。
などなど。
でも、そこをちゃんと作ったら、きっと2時間を大きく超え、説明的な映画になってつまらなくなっただろうことは十分理解できるので、こういう部分は将来ディレクターズカットができてから補てんしてもらうことにしましょう。(ディズニー映画にディレクターズカットはあり得ませんが)
(私が好きなシーンは、ジゼルが「怒り」を感じることで、初めて人間の心情を理解し始めるところ。
普通は暴力に結びつきがちな怒りの感情が、実は人間を解放するきっかけになる、とさらっと見せるところですね。
暴力はダメだけど、「怒り」を含めて、感じること、それを表すことは本来人間を解放し、お互いを理解しあうきっかけになるんだってことを気付かせるところが人間ぽくて好ましく感じました。)
さて、実際はそんな不満はとてもつまらないことのように思えるくらい、出来のいい映画です。
まず音楽が最高。
さすがアラン・メンケン。
やっぱり、リトルマーメイド以降のディズニー映画では、メンケンは欠かせない存在。
まさに中興の祖。
メンケンのないディズニーなんて、今や想像できないことが今回はっきりしたと思います。
冒頭からの14分間は、あれはディズニー映画のパロディーっていうよりも、メンケンのこれまでの作品のパロディーですよ。
私は映画が始まった瞬間に、もしかしてここはディズニーワールドのパーク内のパレードを待つ列の中かしら?なんて思っちゃったんですけど、それくらい、ディズニーパークのイメージは、実はメンケンの音楽のイメージそのものだったんですね。
きっと、ディズニーワールドのファンは、私と同じような錯覚を味わうと思います。
そこが心地いいんですね。
一瞬で夢の世界へ入っていけるわけですが、その重要な要素がメンケンの音楽だってことがわかります。
ただ、どれもいい曲ですが、昔のように飛び抜けた曲がないのがちょっと残念。
それでも、(これはもうひとつのいいところですが)ジゼル役のエイミー・アダムスの声は抜群にメンケンの曲にあっていて、この後も期待を抱かせます。
海外ではエイミーをジュリー・アンドリュース(ナレーションをやってますよね)の再来ととらえる向きがありますが、私もそれはあるなあ、と思います。
彼女が次に、ディズニー映画でどんな役をやるのかがとても楽しみです。
実写ミュージカルがうまくいった訳ですから、当然次にも同じことをやる気になって不思議はありません。
ぜひ、そうなって欲しいですね。
そして、その他も、実は全部素敵です。
ストーリーは単純ですが、実にうまい演出です。
爆笑する映画ではないです。でも、つい微笑みたくなる映画です。
それと配役が素晴らしい。これ以外ない、という俳優をそろえていますし、それがまたうまい。
最後のタイトルエンドの「その後」も、想像していたとおりなんですが、笑えます。
最後にですが、この映画、もちろん子供も楽しめます。
でも、実際にはこれは完全なデートムービーです。
若い人だけではなく、ある程度の年齢をいっている夫婦だって全然OK!
恋人や夫婦でみる映画ですよね。
ご夫婦なら、結婚記念日にでも見たら、きっと最高だろうと思います。
そういう映画です。
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